もっとも気になる企業、アップルの内側とは?
公開日:2012/6/29
インサイド・アップル
ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android/Reader | 発売元 : 早川書房 |
ジャンル:ビジネス・社会・経済 | 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy |
著者名:アダム・ラシンスキー | 価格:1,234円 |
※最新の価格はストアでご確認ください。 |
いい意味でも悪い意味でも、アップルはジョブズの会社、というイメージがありますしそれが実態だったでしょう。イノベーティブな会社の代表格である同社の実態を描いたのが、この作品です。
皆さんのイメージとギャップがもしあるとしたら、それは徹底した秘密主義の会社だということです。イノベーティブな会社=オープンな会社のイメージがありますが、そんなことはありません。社内の中も秘密主義、そして取引先にもそれを求めるそうです。アップルは部品メーカーなど取引先に対して、同社と取引していることを公表してはならない契約になっているそうです。
以前、アップル側が取引先リストを公開しましたが、そこに入っていそうと思われていた会社で、実際のリストには入っていなかった日系部品メーカーの株価が急落するということがありました。
そして、社内のあらゆるところにスティーブ信興があたったこと、そのスティーブを中心としたいろいろなプロジェクトで全体が回っていたことなどがポイントでしょう。アップルのイノベーションを巨木とたとえ、1人の強いリーダーのもとで大きなイノベーションを起こすひとつの組織のカタチとは何かを理解するのに役立ちます。日本でも強いリーダーのいる組織はこのタイプに似た部分があるかもしれません。例えばファーストリテイリング(ユニクロ)であり、日本電産のような会社です。
アップルとの企業文化や組織と比べてみて、イノベーションが起きやすい組織とは何か、自分の組織はどうか考えてみてはいかがでしょうか?
芯とはCEOのこと。かつてはスティーブジョブズを中心とした信仰にもにた企業文化だった
ティム・クックCEOを中心にした組織図。一般的でないことは確かだ
秘密主義で、かつ、全てをコントロールする?
伝えるべきメッセージのために、その日までまったく情報をもらさない!