半年でマイナス15kg! 40歳漫画家がミッションコンプリートしたその方法とは?

マンガ

更新日:2020/9/13

『やせましょう』(講談社)
『やせましょう』(小林銅蟲/講談社)

『めしにしましょう』(講談社)で実際にレシピも作り、異能の爆食漫画家として知られる小林銅蟲氏の新刊『やせましょう』(講談社)が発売された。

『めしにしましょう』の3年間で太り、気が付けば不惑の40歳を迎えた銅蟲氏は企画会議でやせる漫画を描くことが決まる。かくして本作は(本企画は)始まった。目標は…

ズバリ6カ月でマイナス15kg!!

 アラフォーで代謝も悪くなり、ダイエットをしてもなかなかやせられない、紳士淑女のご同輩諸君(ちなみに本稿のライターも40代だ)。本作で銅蟲氏は複数のダイエット方法を試す。その結果をみて、自分に合いそうな方法をみつけるのもいいだろう。

結果の出るダイエットはどれ? 不惑の中年男性が目指すはマイナス15kg!

 連載開始時の身長は163cm、体重は79.15kgと見事なメタボボディだった銅蟲氏。「漫画で太ったんだから漫画の企画でやせてやる!」と、前述の通り、期限は半年、目標は体重マイナス15kgと宣言した。

 ちなみに、爆食漫画家であるゆえんは、『めしにしましょう』で超のつくハイカロリーな料理を描き、それを実際に作って食べまくっていたからだ。ただ『めしにしましょう』連載前から、肉塊ステーキやバター1個まるまる使うレシピなどを作り、ブログに掲載していたのだが…。

 とにもかくにも、計測したら「クソデブですね」などとのたまい、ちょっと楽しんでいるようにもみえる女性編集者I崎さんとの二人三脚でスタート。彼女が企画したのは複数のダイエット方法を1カ月ずつ実践してみる、というものだった。

 まずDNAを採取し肥満遺伝子を調査。遺伝的には「混合型肥満」だという。これは糖代謝が悪い「内臓脂肪型肥満」と脂肪代謝が悪い「皮下脂肪型肥満」の混合型ということだ。銅蟲氏は基礎代謝量が正常値よりかなり低いために太りやすいという。

 だが肥満遺伝子検査の結果に興味を示さない銅蟲氏。「遺伝3割、環境7割って書いてあるし」、などと情報を都合よく解釈…このように基本的にはダイエット“方法”にはそれほど興味を示さず、時にはハックし勝手な行動をとっていく。

 かくしてI崎さんが企画した以下のようなダイエットを順番にやっていくことになった…半年後はいかに?

【1】脂肪摂取ダイエット
【2】サプリメントダイエット
【3】間欠的ファスティングダイエット
【4】GLP-1ダイエット
【5】ライザップダイエット

 半年後、小林銅蟲氏は一生続ける趣味を増やした。

 ではそれぞれのダイエットとその結果をみていこう。

【1】脂肪摂取ダイエット(8/1~8/31)

 ローカーボ(低糖質)ダイエットの1種である。タンパク質や脂肪はめちゃめちゃ食べていい。銅蟲氏を知る人は知っている、肉だけを食べ続けられる彼の能力を。順調に体重は落ちていく。だが脳を働かせる糖質が枯れるため、マンガを描く(ひらめき)能力が失われる…。
(マイナス5.90kg、体脂肪率マイナス0.2%)

【2】サプリメントダイエット(9/1~9/30)

 サプリによって、好きなものを食べても身体に吸収されにくくしたり、燃焼されるというダイエット方法。何を食べてもいいと言われたが、健康な食事で栄養バランスとカロリーに気をつかった。その結果…ほとんど体重は減らなかった。運動を加えたにもかかわらず、である。効きめはよくわからなかった、というのが現実だった。
(マイナス0.7kg、体脂肪率マイナス0.1%)

【3】間欠的ファスティングダイエット(10/1~10/31)

 身体に脂肪がつく原因となるインスリンの分泌量を減らすため、断食を一定間隔(間欠)で繰り返し分泌量を減らし、出づらい体質に改善しようとするダイエット。ただ1食と3食の日を繰り返した。結果、大ぐらいの銅蟲氏には過大なストレスであった。寝てばかりになり動けなくなってしまった…。
(マイナス1.5kg、体脂肪率マイナス1.6%)

【4】GLP-1ダイエット(11/1~11/30)

 簡単に言うと食欲を抑制する注射を打つダイエット。糖尿病の治療薬としても認められているもので、ちなみにかなり高額だ。銅蟲氏は1カ月間毎日打った。お腹はすかなくなるが、食への執着は消えなかったため、本来するべきライフスタイルの改善はできなかった。本来は医師の診断やアドバイスがあるため安心してダイエットできるものだ。銅蟲氏は恐怖も覚えたという「食欲がなくなるからって食わないでいると死ぬな…」。
(マイナス4.35kg、体脂肪率プラス1.3%)

【5】ライザップダイエット(12/1~2/29)

「最後の2カ月はライザップで締める!」そう言われて、妙に張り切る銅蟲氏。ライザップのデータ解析によりここまでのダイエットの答え合わせもしっかりされ、“コミット”のためにひと月増やし3カ月行うことを決意する。トレーニングにいそしみつつも、低糖質による漫画家力の低下を心配するが、タンパク質、脂質をバランスよく食べれば大丈夫だとトレーナーに聞く。そして…。
(マイナス4.45kg、体脂肪率マイナス1.6%)

 こうして合計7カ月になったものの、ミッションはコンプリートできた。その後も順調に体重は減っていったという。体を“改造”したのだ。自身の体を実験台に世に数多あるダイエットの数々をガチで試し、体重マイナス15kgを達成した銅蟲氏。彼曰くダイエットは一生続けるしかない、これが結論。ならば趣味にしろ、というのだ。

 ところで銅蟲氏は、やせてよかったのだろうか。「健康的になる」という当たり前の話は別にしても。

 よかったのだ。それは本編ラストページでさらっと理解できる。おめでとうございます!(2つの意味で)

文=古林恭

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