オヤジもびっくりの言葉遊び満載!? 男子校のハチャメチャギャグストーリー!

ライトノベル

2012/7/12

ルルル文庫 世直士学園

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 小学館
ジャンル: 購入元:電子文庫パブリ
著者名:七海花音 価格:324円

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21世紀。凶悪犯罪の増えた日本を憂いた政府によって、東京に、真心をモットーとするモデル地区がつくられた。昔ながらの道徳が生き、人は信じあい、心を通じさせ、困った人には、誰もが手を差し伸べてしまいたくなる市。そこに建てられた学校こそが、世直しの心を教える、世直士(よなおし)学園である。

この小説の1番の魅力といえば、何と言ってもキャラクターの濃さでしょう。いささか濃厚すぎるかもしれませんが、おもしろいのでOKです! 物語の導入は、主人公の飛鳥咲(あすかさく)が入学式に遅刻するところから始まります。その理由というのが、
1. 木から落ちた野良猫の手当てをして
2. 通学路のゴミ拾いをし
3. 刃物を振り回す暴漢を取り押さえ
4. 線路に身を投げた人を助けていた
という、あまりにも勇敢で心優しきものなのです。さすがは登場人物欄で「超和み系正統派美少年。人助けはもちろん、道端の犬、猫にまで愛情を注ぐ」と紹介されているだけあります。

それらの理由により有名となった咲を師事するのは、リベルテ王国(オリジナルの国です)から留学して来た、外見美少女ミカエル王子。日本が大好きで「忌憚ないご助言」とか普通に言ったり、とても博学なんですけれど、いかんせん言い間違いが多い。「訪問」を「コウモン」と言ったり「DNA」を「TDL」と言ったり…。口を開けば言い間違いをする王子にツッコミを入れるのは「優しそうで綺麗で上品で神々しい」(と作中で表現されている)、いつでもクールな阿部真璃矢さまです。冗談みたいな名前ですが、読みはそのまま「あべまりや」です(笑)

「アイム・ソーリー、アベ(前)ソーリー」「サク殿を“サク”』などと、サックリ呼び捨てる」と言いだす王子や、苦味走る教師・苦水橋緒(にがみはしお)、死に際に「それじゃあ、おばあちゃんは、これからいいJOURNEY(旅)に出るからね、ジャーニー」と言い遺す咲の祖母など。ホント、オヤジギャグが多いです。それらを心の中でツッコみまくる咲!どんな細かいボケも殺さず拾ってくれるので、関西人の私としては大満足です。たまに咲も、彼らしい真っ直ぐさでボケてくれたりするんですけどね(笑)しかしご安心を、主人公のツッコミが不在の時は、真璃矢さまがスッと引き締めてくれます。

全体的にギャグコメディなせいか、ハードな小説好きには少し心もとないかもしれません。が、その分、展開や会話のテンポが素晴らしい。言葉遊びも豊富なので、クスリと笑ってしまうこともしばしば…。まさに、サクサク読めてしまいます!


「弟子」と「ダシ」を堂々と言い間違えるミカエル王子。必死さは伝わるんですけどね(笑)

「人助け、信じ合い、友情、真心、そして愛溢れる行動」。何と素晴らしき、学校のモットーか

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