片付けに必要なのは「捨てる理由」だった…! 3週間続ける「お片付けノート」で片付けられる人に

暮らし

公開日:2021/1/30

お片付けノートで見えてくる! 大事なのは「捨てる理由」でした
『お片付けノートで見えてくる! 大事なのは「捨てる理由」でした』(moca/主婦の友社)

 昨年からステイホームが推奨され、自宅の片付けをする人が増えたと聞くが、はたしてどのくらいの人が思ったような片付けを進められているのだろうか? 途中で壁にぶつかり、片付けが捗らなかった方もいるのでは?

 ものを処分する一方で、インターネット通販で新たに購入してしまったり…。思い切って捨てたつもりでも、なぜか家は思い描いたような状態になっていなかったり…。一念発起して取り組んでも、中途半端に終わってしまうことが多いのが片付けだ。あと少しのところまで行っても、目指したゴールにはたどり着かず、あっという間に元の状態に戻ってしまうことも多い。

 特別なことではないはずなのに、どうして片付けはこんなに難しいのか? そんな悩みを抱えている方の救世主になるのが『お片付けノートで見えてくる! 大事なのは「捨てる理由」でした』(moca/主婦の友社)だ。タイトルにあるように、「捨てる理由」を明確にしないから片付かないのだ。

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 本書では、この「捨てる理由」と向き合いながら、3週間かけて片付けていく方法を紹介しているので、ぜひ明日からでも実践していただきたい。

お片付けノートとは?

お片付けノートで見えてくる! 大事なのは「捨てる理由」でした P.10

 本書で紹介されている「お片付けノート」は、著者のmoca氏が片付けの方法を模索している時に生まれたもの。細かいルールはなく、「毎日3〜5個、処分したものとその理由を書く」だけだ。そして目標は、3週間続けること。片付けが苦手だった著者も、3週間が経過する頃には「楽しく片付けを続けられる!」と自信が芽生えたそうで、「片付けが苦手な人でも、この3週間のお片付けノートで片付けられる人に変わる」と話している。

不要品の探し方

お片付けノートで見えてくる! 大事なのは「捨てる理由」でした P.56-57

 本書によれば、片付けに最も重要なスキルは「不要品を見つける視力」。このスキルは「要らないもの」を記入するお片付けノートを実践することで身につけることができる。お片付けノートを続けることで、不要品を見つける「目」が育つのだ。片付けをしていても、ついつい「残したいもの」に目が行きがちだが、ここでは、とにかく「要らないもの」に注目してみよう。

難易度低めから始めて手応えを得る

お片付けノートで見えてくる! 大事なのは「捨てる理由」でした P.102-103

 お片付けノートを始めるにあたり、家のどこから手を付けるべきか? 著者のオススメはキッチン、洗面所、浴室、トイレなど、使用頻度が高く片付けやすい、つまり難易度が低めのエリアだ。もちろん、始めやすいところから始めるのでOKだが、毎日使う場所が片付けの練習には最適だそう。「冷蔵庫から食材を取り出すついでに扉側のポケットをチェックする」など、生活しながら不要品を探す癖をつけることが推奨されている。

 お片付けノートは何を使ってもいいとのことだが、本書にもコピーして使える雛形が掲載されている。1週目、2週目、3週目の終了時には、その週の片付けを振り返るための項目が紹介されており、新たな気付きも得られそう。お片付けノートがあれば、無理せず片付け上手になれそうだ。

文=松澤友子