成り上がりにわか王族の一人娘が、隣国の姫に嫁ぐことに!?

ライトノベル

2012/10/2

ルルル文庫 珠華繚乱

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 小学館
ジャンル:小説・エッセイ 購入元:電子文庫パブリ
著者名:宇津田晴 価格:324円

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珠国の王女・蓮祥(れんしょう)。政略結婚とはいえ、何故か幡国の王女・流夏(りゅうか)と婚姻を結ぶことに!? いざ幡へ出向いてみれば、流夏はイヤミな奴だしたびたび何者かに襲われるし幼馴染・玄武に暗殺されかけるしで、もうてんやわんや。どうやら裏では占者筆頭が、幡国を揺るがす陰謀に手を引いているようで? 第一回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門佳作受賞作品。

武術に長けていて元気で優しい蓮祥。可愛らしい外見なので、男として通すには少々不安だったのですが、誰も女だと疑うものが居ない…。ふ、不憫すぎるっ! それもそのはず、蓮祥は単身で幡国へ来るまでに、腕自慢の無頼漢を投げ飛ばした上弟子入り志願され、人食い熊を倒し、極悪山賊団を一網打尽にするという武勇伝を残していたのです。しかも、凄腕と名高い将軍と熱戦を広げるともあれば、疑いようがない。

「蓮祥様は男です。正真正銘の、男です!」
「馬鹿野朗、こんな男前な人が、女性なわけないだろうが!」
武官たちの熱視線を浴びながらそう言われる蓮祥の心中、お察しします…。

会った途端から嫌味ばかり言う流夏に辟易としながらも、婚約者であろうとする甲斐甲斐しくもいじましい蓮祥に、何かと不穏な事件が起こります。殺気を感じたり、あからさまに狙われたり、暗殺者集団に属す幼馴染、玄武に刺客として襲われたり。その度に謎の男が颯爽と現れて助けてくれるのです。男は、蓮祥が幼い頃、幡国で出会った少年にあげたものと同じ腕輪をはめています。そして男が現れるたび、流夏が怪しい行動をしていたりして…。

王道のストーリーだったので、テンポも良いし蓮祥が可愛いしイラストもさっぱりとしていて綺麗だしで楽しく読めました! 王道だからこそ先のストーリーが読めるので、ストーリーを楽しみたい方には物足りないかもしれません。その分キャラクターがはっきりと立っているので、キャラ読みする方には絶対オススメします!


幼い蓮祥の純粋な問い。思わずたじろいでしまう少年。そりゃそうだろう

母の形見である銀の腕輪を、落ち込んでいた少年に贈る蓮祥。両者にとっての大切な思い出となります

蓮祥、魂の叫び。それにしても「特上優良物件」という言い回しが彼女から出るとは(笑)