困っている自分に手を差し出してくれた青年に感心する柴だったが、彼から要求されたものとは？／野良猫と便利屋②

乙津きみ子著のコミック『野良猫と便利屋』から厳選して全12回連載でお届けします。今回は第2回です。ビルの屋上から人生を終らせようとする中年男性の柴。屋上の手すりにしがみつきながら後悔の念がよぎったとき、見ず知らずの青年・玄野に助けられる。これをきっかけに柴は玄野がいる便利屋「ネコノテ」で働くことに。そこで見たのは、世相を映す依頼と、有償で行われるさまざまな形の“人助け”だった。“人を助ける”ことの本当の意味とは……。ビルの周りの騒ぎから逃げるために裏道まで案内してくれた青年。困っている人に手を差し出してくれる彼に感心した柴だったが、彼はあるものを要求してくる。