誰にも評価されなかったら…。自分の絵を人に見られるのが怖くなっていく／なんで私が不倫の子 汚部屋の理由と東大の意味⑦

『なんで私が不倫の子 汚部屋の理由と東大の意味』（ハミ山クリニカ/竹書房）第7回【全9回】

外から見たら優等生、でも住んでいる家は汚部屋だった。それは、ハミ山さんも知らない家族の成り立ちが原因でした。東大を出ても、社会人になっても、劣等感を感じてしまうハミ山さん。自分の育った家庭は、みんなの思う“普通”とは違っていた…。子どもの頃、父は母とハミ山さんがふたりで暮らす家と、父がひとりで暮らす家を行ったり来たりする生活を送っていました。でも、だんだんと父が家に来なくなります。すると、母が不安定になり、家は汚部屋となっていきました。ハミ山さんは、束縛をし、口や手を出してくる母との生活から逃れられずに苦しみます。『なんで私が不倫の子 汚部屋の理由と東大の意味』は、大人になってもハミ山さんの中に根付く劣等感の原因と向き合った作品です。