素敵で大人の魅力あふれる文治。いつも姫子を「許婚殿」と呼ぶが…「名前で呼んで下さらないかしら」／煙と蜜 第一集④

『煙と蜜 第一集』（長蔵ヒロコ/KADOKAWA）第4回【全6回】

「文治さま」「許婚殿」と呼び合うふたりは、歳の差を超え愛を育んでいく。花塚姫子12歳、土屋文治30歳。ふたりの関係は「許婚」だった――。華やかで活気に溢れた、西洋のモダンな文化が広がり始めた大正時代。素敵な大人の男性、文治に心惹かれ、ドキドキさせられっぱなしの姫子は、思い切って文治に自分のことを名前で呼んでほしいと告げる…。18の歳の差を超え、ゆっくりと愛を育んでいくふたり。『ルドルフ・ターキー』でアメリカ黄金期を活写した長蔵ヒロコさんが描く『煙と蜜』（第一集～第五集）は、濃厚で芳醇な純愛の物語。今回は第一集より厳選してお届けします。待望の最新刊『煙と蜜 第五集』は2023年12月15日発売！