カルマの法則 感想 読みたガール365 「エリーゼ」 2013/08/16
公開日:2013/8/16
撮影:山本哲也
「わたくし、一度、死んだんです」
この本は、臨死体験をした一人の女性の告白から始まる。始めは疑ってかかっていた筆者も、科学的データに照らし合わせれば合わせる程、何か‘法則’のようなものが存在することに気づかされる。
更には、前世について、カルマ=業について、そして次なる命について、話しは進む。
例えば、なぜ自分は今世でいつも恋愛に恵まれないのか?それを、なんと前世にまで遡り原因を探し当てる。死んだら全て終わり、今さえ楽しければそれでいい、という風潮がある現代にこそ、この本の使命は更に光るであろう。
死は誰人にも避けられない現実であり、死を問うことは生の意味を問うことにも通じる。
誰しもそんなのどうでもいい、とは本来絶対に言えない筈だ。
何かに行き詰まった時、死に触れた時、自分自身を見つめる時、五島勉著「カルマの法則」はどんな啓発本よりも新しい視野を与えてくれるといえよう。