居酒屋で「スミマセーーーーン!」と叫ぶのは日本だけ!? イタリア人驚きの「おもしろドリンク」とは?【『I♡TOKYO』連載第2回】

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2018/6/9

「日本人は、いつでもどこでも、何はともあれ食べている。そして何でも食べる」。イタリアで5万部を突破した大ベストセラー『I♡TOKYO』(岩田デノーラ砂和子:訳/学研プラス)のなかで、イタリア食材とワインの販売代理店でマネージャーをつとめるフェデリコさんが語った言葉だ。同書の著者であり、日本には40回以上訪れているラ・ピーナさん(フォロワー数は50万越え! イタリアでは人気のラジオDJでありミュージシャンの女性だ)も「東京でまずい食事に出会うのは、本当に難しい」と太鼓判をおしている。美食の国からやってきたイタリア人もうならせるほど食いしん坊な街・TOKYO。イタリアとのちがいはなにか? とくに魅力的なのはどんなところか? 本書の一部をご紹介しよう。

■誰もが魅了されるコンビニのとおにぎり

「目を閉じて、なにか想像してみて。はい、それコンビニにあります!」とピーナさんも興奮するほど便利な24時間営業のコンビニエンス・ストア。「とにかく行ってみろとしか言えない」というピーナさんが、しかし言わずにはおれないのがおにぎりについて。「最低でも10個は食べないと、東京に滞在したとは、(私は)言わせません」というが、東京人以上にコンビニおにぎりを知り尽くしているのではないか。おにぎりを「黒い海苔のパンツを履かせた三角のゴハン」と表現するピーナさんこそユニークといわざるをえないが、ツナマヨ、昆布、明太子……とオーソドックスな味を、ビールにもお茶にもあわせる彼女は日本人以上に日本人らしいのかもしれない。ちなみにコンビニで買うベスト3は、1位はもちろんおにぎりで、次はせんべいとサプリだそう。

■驚くべきはさまざまな「おもしろドリンク」

 自販機があたりまえのように外に設置されているのは、日本が平和な証拠。自販機の数だけでなく、ドリンクの種類が多いのも、外国人にとってはワンダーな文化のようだ。ピーナさんが紹介している「おすすめドリンク」、その紹介文を読むだけでおもしろい。

デカビタ:ローヤルゼリーと各種ビタミン入りのスーパーエネルギードリンク
ミルクセーキ:キャラメル風味のホットミルクのようなもの
葡萄カルピス:薄~いヨーグルトみたいなドリンク・ぶどうフレイバー

 コンビニでもどこでも買える飲み物が、彼女たちにとっては物珍しい。「い・ろ・は・す」や「天然水」が提供している、一見水にしか見えないのに飲めばヨーグルトやミルクティーの味のするドリンクなどは、飲んだらどんな反応をするのだろう? 観光中の外国人に出会ったらすすめたくなってくる。

■居酒屋で「スミマセーーーーン!」と叫ぶのもエンターテインメント

「この手のお店での体験は、旅をしながらもうひとつの旅をするよう」とピーナさんが絶賛するのはマイクロレストラン(小料理屋)。ピーナさんが好きなのは『深夜食堂』の雰囲気ただよう、いわゆる“飲み屋”。新宿のゴールデン街や渋谷ののんべい横丁、浅草のホッピー通りなどを訪れて、常連客や地元民との出会いを楽しむというのだからかなりの上級者。

 居酒屋で「スミマセーーーーン!」と叫ぶのも、彼女にとっては日本旅行の醍醐味だし、居酒屋のおしぼりさえ、レストランではナプキンをもらうのが当たり前のイタリア人にとっては驚きのサービス。「マグマのように熱い」と称されているところにはくすりとさせられる。そんなのあたりまえじゃない……?と首を傾げがちなところに、ユニークな文化は潜んでいるのだ。

文=立花もも

<第3回に続く>