『この英語、どう違う?』「job」と「work」/【連載第5回】

生活

2019/5/1

『この英語、どう違う?』(ルーク・タニクリフ/KADOKAWA)は、日本人が間違いやすい、似た意味を持つ2つの英単語の違いを分かりやすく解説した1冊です。どれも日本人になじみ深い単語なので、しばらく英語から離れていた人でも楽しく読めることうけあい。ここで、本書で紹介している英単語を10組ピックアップして紹介します。第5回は「job」と「work」の違いです。

job vs. work ――「仕事」を表すことば

 仕事について話すときには、jobとworkという2つの単語がよく使われますが、この2つは使い方が異なっています。

 job という名詞は教員、看護師、大工などの「職業」や、事務、経理など「職種」を特定するときに使います。ですので、「どのような仕事をしていますか?」と聞きたいときには、jobを使います。

A: What is your job?
B: I am a doctor.
(A:あなたのお仕事は何ですか?)
(B:私は医者です)

 一方、work は「働くという行動」を表します。

I have work on Tuesday.
(火曜日に仕事があります)

What kind of work do you do?
(どのような仕事をしているのですか?)

 日本人はwork を使うとき、複数の仕事を表現するためにsをつけて、works と言うことがありますが、これは間違いです。なぜならwork は不可算名詞なので、複数の仕事を表す際にもsはつけないのです。

× I have a lot of works to do today.
○ I have a lot of work to do today.
(今日はたくさんの仕事がある)

 一方で、jobにはsをつけますので注意してください。

She has several part-time jobs.
(彼女はいくつかのバイトをしています)

 名詞としてのみ使うjobとは違って、workには名詞としての使い方だけではなく、動詞としての使い方もあります。

 先ほどworkは「働くという行動」を表すと述べましたが、それに関連して、どの場所で働いているかについて話す場合にも、work をよく使います。

A: Where do you work?
B: I work inTamachi.
(A:あなたはどこで働いていますか?)
(B:田町で働いています)

 また、「どの会社に勤めているか」について話す場合にもworkを使います。

A: What company do you work for?
B: I work for Apple.
(A:あなたはどこの会社に勤めていますか?)
(B:アップルに勤めています)

 What is your job? と聞かれたときの答え方として、work as~というパターンも使えます。

A: What is your job?
B: I work as a nurse.
(A:あなたのお仕事は何ですか?)
(B:僕は看護師として働いています)

 最後に取り上げるのは、給料をもらう仕事とは関係ない場合のworkとjobの使い方です。たとえばodd jobなら、「雑用」という意味になります。

I have several odd jobs to do over the weekend.
(週末にはいくつかの雑用がある)

 学校でよく耳にするgood jobも職業とは特に関係がなく、宿題やテストなど、何かがよくできたときに使います。日常生活の場面でも使うことはできますが、特に学校の場面で使うことの多いフレーズです。

 機械が稼働していない場合や故障したときにもworkが使えます。

The vacuum cleaner isn't working!
(掃除機が動かない!)

まとめ

 jobは「職業」や「職種」、workは「働くという行動」を指す。働いている場所や会社を尋ねるときにはworkを使う。

第6回に続く

【著者プロフィール】
ルーク・タニクリフ(Luke Tunnicliffe)

1982年イギリス生まれ。イギリス人の父とアメリカ人の母を持つ。13歳までイギリスで暮らし、その後アメリカのノースカロライナ州の高校に転校、イギリス英語とアメリカ英語の違いを経験。Wesleyan Universityを卒業後、雑誌編集者/記者の仕事を経て、2005年、JETプログラムで来日。新潟の中学校で2年間英語教師をつとめ、その間に日本語を学ぶ。2008年に再来日。英会話講師とビジネス翻訳の仕事をしつつ、東京大学大学院にて翻訳論を学ぶ。
2010年に開設した自身のホームページ「英語 with Luke」は開設直後からコアな英語学習者の間で話題となる。「元気ですか?を意味する20のフレーズ」「ハーフは英語で何というか」「セミコロンの使い方」といった、初心者から上級者までレベルを問わず楽しめる記事でまたたく間に人気を博し、月間150万PVを記録する破格の人気サイトとなっている。
英語 with Luke:https://www.eigowithluke.com/
Twitter:@eigowithluke