キミの収入源は今の場所で合っているか? 西野亮廣『新・魔法のコンパス』⑨

ビジネス

2019/7/13


“現代の革命家”西野亮廣氏の10万部のベストセラー、『魔法のコンパス』から3年。時代に対応し、西野氏が「1時間前後で読める本にする」という意図で執筆した文庫本が『新・魔法のコンパス』(KADOKAWA)だ。めまぐるしくルールが変わる現在、そして未来の歩き方とは?

【第1章 お金】

メインの収入源を別に用意して、ライバルと差をつけろ。

「ノベルティー」って知ってる?

 あまり聞きなじみのない言葉だよね。

 ザックリ説明すると、企業が自社商品の宣伝を目的として、それらの名称を入れて無料配布する記念品のこと。

 ラジオのリスナープレゼントで貰える番組のタイトルロゴが入ったステッカーがあるじゃない?

 あれが「ノベルティー」だね。

 あのステッカーは、パソコンに貼ってもらったり、車に貼ってもらうことを目的としていて、ステッカーを見る度にラジオのことを思い出してもらって、番組の試聴に繫げているわけだ。

 あのステッカーは番組の「宣伝装置」なんだよ。

 起業家さん達が出しているビジネス書も、それ。

 自社のサービスに繫がるようなビジネス書を書き、その本の印税を全て「広告費」に回し、一人でも多くの人に本を読んでもらい、自社の顧客獲得に繫げている。

 厳密に言うとビジネス書を無料配布しているわけではないので、「ノベルティー」とは言い切れないんだけど、起業家は皆「無料配布しても構わない」と考えている。

 ボクもそうだよ。

 事実、ボクの前作『新世界』(KADOKAWA)はネットで全ページ無料公開している。

 印税が目的ではなく、「認知を拡げて、顧客を増やすこと」が目的だからだ。

「作家」と「ノベルティー作家」

 ボクやビジネス書を書く起業家さん達は『作家』ではなく、『ノベルティー作家』と言える。

 世の中には本の印税で生きている『作家』と、自社のサービスを書いた本の印税を宣伝費に回して、自社のサービスのお客さんを増やしている『ノベルティー作家』がいる。

 こうなってくると、「本業=メイン収入」としてしまっている『作家』さんは、かなり分が悪い。

(※作品の内容は個人の好みなので、それは一旦横に置いておいて、ここでは収入面の話)

 別に収入源を持っている『ノベルティー作家』は、印税から、自身の作品に「広告費」を出すことができる。

 印税が収入源になっている『作家』は、自身の作品に「広告費」を出すことができない。

 当然、世の中に広まりやすいのは、『ノベルティー作家』の作品だ。

 皮肉にも、ここが、本業をメイン収入にしている人間の弱点となるわけだ。

 収入源をどこに置くか?

 これは何も作家さんに限った話じゃないよ。

 たとえば、テレビギャラをメインの収入源にした『テレビに出なきゃ食っていけないタレント』と、「○○の宣伝になるのであればテレビギャラなんて1円も要らないですよ」と言えちゃう『テレビに出なくても食っていけるタレント』は、どっちが強いかな?

「より良い条件でテレビに出られるのはどっちか?」を考えると、おのずと答えは出てくる。

 もうキミの中で答えは出てるよね?

 キミの収入源はどこだ?

 キミの目的に対して、キミの収入源は今の場所で合っているか?

■まとめ
「本業=メイン収入」という考えを捨てて、キミの「目的」に合わせて「メイン収入」をどこに置くかを考えよう。

<第10回に続く>

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