衝撃! ロダンの「考える人」は実は何も考えていなかった/毎日雑学

文芸・カルチャー

公開日:2020/9/1

衝撃! ロダンの「考える人」は実は何も考えていなかった/毎日雑学

 身近なのに意外と知らない身の回りのモノの名前の由来や驚きの事実。オフィスで、家庭でちょっと自慢したくなる、知っておくだけでトクする雑学を、毎日1本お届けします!

 この雑学では、ロダンの考える人がいったい何を考えているのかついて解説します。

雑学クイズ問題

【「考える人」は何を考えている?】

 A.自分の過去

 B.恋人について

 C.自分の将来

 D.考えているわけではない

 答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

ロダンの考える人は何を考えている?

「考える人」という彫刻が、フランスの彫刻家ロダンによって作られたことは広く知られています。おそらく、美術に詳しくない人でも、作品名を聞いた時に思い浮かべることの出来る有名な作品です。

 しかし、「考える人」と呼ばれる作品を想像出来ても「彼が一体何を考えているのか?」について知っている人はほとんどいないのが現状ではないでしょうか。とても深刻そうな顔をして一点を見つめていますが、彼は一体何を考え込んでいるのでしょうか?

【実は考えているのではなく、見つめているだけ?】

 それでは、さっそく「考える人」が何を考えているのかについて解説していきます。

 実は作品名は「考える人」となっていますが、彼は何かを考えているというより「見つめているだけ」なのです。もともと「考える人」という作品は、ロダンの「地獄の門」と呼ばれる巨大な彫刻作品の一部なのです。

 そして、「地獄の門」という作品の中で「地獄に落ちていく罪人を上から見つめている人」を切り取ったのが「考える人」です。

衝撃! ロダンの「考える人」は実は何も考えていなかった/毎日雑学

 そのため、何かを考え込んであのポーズを取っているというよりは、上から地獄へ落ちていく罪人を見つめるポーズといった方が正しいのかもしれません。ちなみに「地獄の門」は高さが6メートル、幅が3メートルほどある巨大な作品で、罪人たちが地獄へ落ちていく地獄絵図が描写された作品です。この作品の上の方を観察してみると、しっかりと「考える人」が存在していることが確認できます。

【「考える人」のモチーフ】

 続いて「考える人」のモチーフについて紹介しましょう。

 元となった作品である「地獄の門」は、ボードレールの「悪の華」という詩集やダンテの「神曲」といった文学作品を参考にして作られました。一説によると、「神曲」の「地獄変」で、地獄を見て悩むダンテの姿がモチーフになったと考えられています。

 また、「地獄の門」を制作している時にロダンが思い悩んでいたことから、ロダン自身がモチーフになったという説もあります。この頃のロダンは、既に妻がいるのにも関わらず、教え子であるカミーユ・クローデルと恋に落ちていました。そのため、妻とカミーユの板挟みとなって、悩みこんでいる自分自身を作品にしたとも考えられているそうです。

【「考える人」は誰が名づけたの?】

 実は「考える人」というタイトルを付けた人物は、ロダン本人ではありません。「考える人」というタイトルは、ロダンの没後にリュディエという人物によって名付けられたものです。

 リュディエは、考える人という彫刻作品を「鋳造(熱してドロドロになった金属を型に流し込んで冷やし固める技術)」した人物として知られています。「考える人」は、元々は地獄の門という大きな作品の一部だったものが、別のタイトルが他者によって付けられたことで、別の解釈が加わった作品といえますね。

 それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

 雑学クイズ問題の答えは「D.考えているわけではない」でした!

 

まとめ

 ロダンの「考える人」は考えているわけではなく、地獄に落ちていく罪人を見つめている。

 元々は「地獄の門」の彫刻の一部であった。

 モチーフとなっているのは、文学作品や、ロダン自身とも言われている。

 ロダンが教え子のカミーユ・クローデルと恋に落ちたのが、「地獄の門」の創作時期であるとされている。

「考える人」については、リュディエによって名付けられた。

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※この記事は雑学.comから提供を受け作成しています。