K-POPをK-POPだからこそ好きな理由/巴奎依の社会不適号⑳

アニメ

公開日:2021/2/19

巴奎依
撮影=山口宏之

流行というか、大衆に流行っている作品に触れていなかったり、まだあまり手垢のついていないものが好きだと散々語り散らしたお前が何を言っているんだ、と思われるかもしれませんが
時代の変化にはついていきたいと思っていたりします。

作品とか、楽曲とか、そういうピンポイントのものだと、どうしてもサブカル精神が働いて
「私は流行る前から聴いていたし」とか「流行りすぎて今更私が好きになる必要はないかな」とか斜に構えてしまって、その時々の流行物を好きになるのはなかなか難しいのですが、

思考の部分での時代の変化には適応していきたいし、そういった時代に柔軟な人こそ、真にかっこいい人だと思うんです。

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ほんの少しだけ昔よりも広い視野で周りを見られるようになってからは
『今』が一番、時代の変化を感じています。

その時々の時代の考え方について理解をした上で、好き嫌いはあって然るべきだと思いますが、この変化に理解がない人のことはとても恥ずかしく思ってしまう。

嫌いの対象にも、とことん思考を巡らす私の考え方って感じです。

私はコロナ禍になってすぐの頃、K-POPにハマりました。

K-POPというと、今も流行の筆頭です。
それまでは何となく気になるグループがいる程度で、楽曲を聴いたりライブを観ることは、まったくしていませんでした。

そもそもK-POPは音楽クオリティが高いので、
音楽が少しでも好きだったらハマらないわけはないと思っているのですが
本当にその通りに、ちょっと聴き始めたらその瞬間にものすごい勢いでハマっていきました。

K-POPを、K-POPだからこそ、好きでいる理由について考えたときに、ふたつ理由を見つけたのですが、それは

1、アイドル文化が好き
2、応援するよりも憧れたい

というものでした。

アイドル文化はやはりアジアに多くみられると思うので、これがひとつ目。
ふたつ目の理由が、成長していく過程よりも、もうこれ以上はないと思わされるような強さが好きというものでした。

この強さが私はたまらなく好きで
ビジュアルと完成度の高いパフォーマンスに殴られ、蹴られ、振り回されるような感じが、本当にツボでした。

ですが最近、K-POPをK-POPだからこそ好きな理由の3つ目を見つけて、
それが先ほど述べたような、その時々の時代の考え方に理解がある、ということです。

少し前までのK-POPアイドルは、
まったく隙が見えないような強さをひしひしと感じるグループが多いように個人的には思っていましたが

最近は、世界が疲れ始めているからか
穏やかさだったり、親近感だったり、温かいものが流行っているように感じるんです。

これらは完全に気のせいなのかもしれないですが、そういう、その時々に必要なものや、今の流行に的確に乗れる大胆さをK-POPには感じて、だからこそ好きなんです。

私が思う真のかっこよさが、K-POPには詰まっているんです。

ともえ・けい
2012年よりA応P(アニメ“勝手に”応援プロジェクト)のメンバーとして活動をスタート。2020年8月2日に、A応Pを卒業。現在、インターFMにて毎週土曜28:30〜「DJサブカルクソ女の音楽解体新書」にてDJ番組を担当、DJCD「A応P BEST DJCD PRODUCED by DJサブカルクソ女」をリリースするなど、「DJサブカルクソ女」としても活動中。社会不適合者(自称)。
公式Twitter:@kei_tomoe
公式Instagram:kei_tomoe_official