羊羹のもとになった料理とは?/日本の食べものクイズ<雑学大王 日本史編>

暮らし

公開日:2021/7/5

【答え】羊肉を煮込んだ汁

【解説】
羊羹(ようかん)は、あんこと砂糖などでつくる和菓子。ということは知られているが、なぜ甘い羊羹に、「羊」という漢字が使われるのだろう?本来、羊羹は小豆でつくられたものではなかった。なんと、漢字があらわすとおり羊肉でできていたのである。羊羹はもともと、古代中国北東部の遊牧民の羊肉を煮込んだ汁だった。日本に入ってきたのは平安時代末期。肉食が禁止されていたため、羊肉の代わりに小豆を練り固められるようになった。さらに、このときにつくられた小豆の練り物が羊の肝臓に似せてつくられたことも、羊羹という名前の由来となっている。現在のような甘い羊羹がはじめてつくられたのは天正(てんしょう)17年(1589)のこと。京都・伏見の駿河屋・岡本善右衛門が考案したといわれている。

雑学総研

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