「自信がない」と言っても恥ずかしいことじゃない。認めることもまた勇気/夜の公園で、猫に人生を相談してみた④

文芸・カルチャー

公開日:2021/8/13

ウルニャンイ・著、吉川南・翻訳の書籍『夜の公園で、猫に人生を相談してみた』から厳選して全4回連載でお届けします。今回は第4回です。なぜかいつも満たされない、恋も仕事もうまくいかない、いいことなんて全然ない…そんなモヤモヤに、9回生きた猫がそっと耳を傾けてくれます。韓国発の、今を大切にしたくなるイラストエッセイ。

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夜の公園で、猫に人生を相談してみた
『夜の公園で、猫に人生を相談してみた』(ウルニャンイ:著、吉川南:翻訳/ハーパーコリンズ・ジャパン)

認める勇気

「きっとできるから勇気を出してやってみて。
そう言われても、自信がない。
ただやらなきゃいけないからやるだけ」

「大丈夫。勇気を出して言えばいいよ。
自信がないって。
認めることもまた勇気だよ。
できないと言うことは、少しも恥ずかしいことじゃない。
曖昧な態度で進めて、何か間違えれば、
再び挑戦することがもっと難しくなってしまうから」

挑戦とは自分との戦いだ。
他人の目を気にする必要はない。
嫌ならやらなくてもいい。
誰かの期待や要求に応じて
準備もないまま始めたら、余計に大変なだけだから。

夜の公園で、猫に人生を相談してみた

(7度目の生 ときには傷が力になる)

私がもっと愛してあげる

「彼は私のこと、あまり愛してないのかな。
連絡も少ないし、
彼からデートに誘われることもあまりないし」

「人間には“恋愛チェックリスト”ってものがあるらしい。
連絡が少なければ愛していない、とか、
好きなら自分からデートに誘ってくるはずだ、とか、
そういうチェックリストがね。
そういう疑いの心は、愛情というより
自分のプライドからきてるんじゃないかな。
ただ相手から愛されたいとばかり願うんじゃなくて、
まずは相手を精いっぱい愛してあげたらどうかな?

相手の心は、自分から愛情をそそぐときに
一番よくわかるものだよ」

夜の公園で、猫に人生を相談してみた

(7度目の生 ときには傷が力になる)

いい人になるということ

自分と他人を
同じものさしで測ること。
他人にだけ厳しくしたり
他人がもっと寛容であるよう
求めたりしないこと。

自分が聞きたくない言葉は他人にも言わないこと。
自分が聞きたい言葉を他人に惜しまず言うこと。

夜の公園で、猫に人生を相談してみた

(7度目の生 ときには傷が力になる)

いちばん大事にすべき人

今日という一日を、どんな気分で始めたのかな。
もしかして、さっき言われた言葉で傷ついてないかな。
昼ご飯はしっかり食べたかな。
いちばんうれしいことは、
いちばん悲しいことは何かな。
誰が好きで、なんでその人を好きなのかな。
誰に嫉妬し、なんでその人に嫉妬するのかな。

そんなふうに、いつも
自分の心のなかをのぞいてみて。
人生でいちばん大事にするべき人は、
きみ自身だから。

夜の公園で、猫に人生を相談してみた

(8度目の生 幸せになりたいだけ幸せになるんだ)

<続きは本書でお楽しみください>

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