長嶋有ロングインタビュー 2003年1月号

インタビューロングバージョン

更新日:2013/8/19


ながしま・ゆう●1972年埼玉県生まれ。東洋大学2部文学部国文学科卒業。会社勤務を経て『サイドカーに犬』で第92回文學界新人賞を受賞。同作は第125回芥川賞の候補にもなった。2001年11月に『文學界』に発表した『猛スピードで母は』で第126回芥川賞を受賞した。小説家「長嶋有」以外に、コラムニスト「ブルボン小林」、俳人「長嶋肩甲(けんこう)」としても執筆活動中。
http://www.n-yu.com/

 

『タンノイのエジンバラ』 文藝春秋 1333円

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失業中で妙な解放感に浸っていた“俺”は、頼みこまれて隣に住む女の子を1日預かることになった。ずけずけとした物言いに可愛げがないなと思いながらも、一緒に食事や買い物をしたりしているうちに、“俺”とその子との間に不思議な連帯感が生まれてくる――『タンノイのエジンバラ』。表題作を含む4作は、いずれもふとしたきっかけで気づく家族(人間)関係のおもしろさを描いた好短編。カバー、本文イラストは、マンガ家の高野文子氏。