東野圭吾『マスカレード・ライフ』を【マンガ】で 「シリーズ初体験でも全然大丈夫!」過去作も網羅したくなる魅力を漫画家が紹介

文芸・カルチャー

PR 公開日:2025/8/15

マスカレード・ライフ
マスカレード・ライフ東野圭吾/集英社)

 木村拓哉×長澤まさみのダブル主演で実写映画化もされた、東野圭吾氏による人気小説「マスカレード」シリーズ。その最新作となる『マスカレード・ライフ』(集英社)が、2025年7月30日に刊行された。

 今作では、“ある死体遺棄事件”を軸としたエピソードが展開される。舞台はシリーズお馴染みの「ホテル・コルテシア東京」。同ホテルで開催される「日本推理小説新人賞」の選考会当日、文学賞候補者として事件の重要参考人が現れるという情報が寄せられた。ホテルの保安課長として働く主人公・新田浩介が、お客様の安全確保を第一に再び事件の真相に迫っていく――。

 前作『マスカレード・ゲーム』では、新田が“訳あって”警視庁を辞職。ホテル側からの誘いを受け、保安課長に転身するという意外な展開で幕を閉じた。

 ストーリーとしても一区切りついた印象があり、シリーズ完結と受け取ったファンも多かっただろう。そんな中、今回発売される『マスカレード・ライフ』では、新たな肩書を得た新田の活躍が描かれるほか、これまで深掘りされなかった彼の過去にもスポットが当たる。

 新田は、かつてロサンゼルスで暮らしていた帰国子女。現在は家族と距離を置いて生活をしていたが、同作ではアメリカに住む新田の父親が帰国し、「ホテル・コルテシア東京」に宿泊することに。久々の親子の再会でありながら、決して和やかな雰囲気ではない二人。事件の行方はもちろん、親子の間に横たわる“過去”にも目が離せない。

 なお同作は、これまでの過去作を未読でも十分に楽しめる構成となっている。『ちょっとだけ変な世界でアルバイト』『ヤマ子とおーかみ』『カップケーキシャーク』の作者として知られる漫画家・山北東氏も、今作で初めて「マスカレード」シリーズに触れた一人。Xで公開されている紹介マンガでは、温かみあるタッチで見どころを丁寧に描き出しており、読み終えた後の感想として「最新作から読んでも全然大丈夫でした!!」というコメントも添えている。

マスカレード・ライフ
マスカレード・ライフ
マスカレード・ライフ
マスカレード・ライフ

 警部として犯人たちの「仮面」を暴いてきた新田が、肩書きを新たに再び難事件に挑む『マスカレード・ライフ』。もちろんフロントクラークの山岸尚美との名コンビも健在で、立場の変化によって生まれる新たなやりとりも見逃せない。シリーズの新章として、ぜひチェックしておきたい一作だ。

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