有吉弘行の“脳内”を覗き見る!? 日々書き綴った「一言」が一冊の本に。オリジナルメモ帳にもなる『有吉メモ』が10月15日発売

文芸・カルチャー

公開日:2025/8/16

有吉弘行

 お笑いタレントの有吉弘行といえば、歯に衣着せぬ物言いと鋭いツッコミが持ち味。その根底にあるのが、独特な観察眼とユニークな視点だ。彼は日々、何を考え、どのように世界を見つめているのか――。2025年10月15日(水)に発売される『有吉メモ』(双葉社)は、その一端が垣間見える一冊となっている。

 同書に収められているのは、有吉が日々感じたことや考えたことを箇条書き形式で綴ったメモの数々。「バイデン昭和17年生まれ午年」や「みんなが褒めてくれない仕事にこそ価値がある」など、その言葉は含蓄ある金言とも、便所の落書きとも受け取れるような曖昧かつ味わい深いものばかりで、各ページに一文ずつ刻まれている。

 また同書の上部には空白スペースが設けられており、自らのメモを書き込むことも可能。有吉の言葉に刺激を受け、自身の思考や感情をあわせて記すことで、唯一無二のオリジナルメモ帳が完成する仕様となっている。日付の記入欄も備わっており、日記帳として活用するのもオススメだ。

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『有吉メモ』(有吉弘行:双葉社)の本文サンプル
『有吉メモ』(有吉弘行:双葉社)の本文サンプル

 2023年10月より有吉は、双葉社の文芸総合サイト「COLORFUL」で「有吉メモ」と題したエッセイ・コラムを連載している。思い浮かんだことをつらつらと書き記すという内容で、これまで掲載された“メモ”は実に1000件以上。その内容はあえて伏せるとして、綴られているのは文脈や時制の統一を持たないフリースタイルな言葉の数々。一見すると意味不明に思えるものも少なくないが、有吉の脳内から湧き出た言葉というだけで思わず笑ってしまったり、妙に納得させられたりと、不思議な魅力がある。

 こうした“脈絡なき一言”からヒントを得て、自分の思いや気づきを自由にメモする習慣を始めてみるのも一つの楽しみ方だろう。肩の力を抜いて言葉を綴っていくうちに、日々の出来事や感情に対して新たな視点が見つかるかもしれない。

 なお『有吉メモ』は「Amazon」や「楽天」などのネット書店をはじめ、全国の書店で予約受付中。さらに「紀伊國屋書店グループ(紀伊國屋書店、旭屋書店、啓文堂書店)」、「ヴィレッジヴァンガード」、「Amazon」の3チェーンで購入した人には、特典として限定ステッカーがプレゼントされる。

紀伊國屋書店(紀伊國屋書店、旭屋書店、啓文堂書店)のステッカーSAMPLE
紀伊國屋書店(紀伊國屋書店、旭屋書店、啓文堂書店)のステッカーSAMPLE
ヴィレッジヴァンガードのステッカーSAMPLE
ヴィレッジヴァンガードのステッカーSAMPLE
AmazonのステッカーSAMPLE
AmazonのステッカーSAMPLE

 このステッカーは、有吉自らが『有吉メモ』の一節を直筆で記し、それをもとに複製したもの。サイズは横40mm×縦95mmとスマートフォンにも収まるコンパクトさで、スマホの背面に貼るのはもちろん、額縁に入れて飾ったり、『有吉メモ』のしおりとして使ったりと、楽しみ方はいろいろ。ステッカーに記載されている文言はすべてシークレット仕様で、どんな言葉に出会えるかは購入してからのお楽しみだ。

 お笑いコンビ・猿岩石として「進め!電波少年」(日本テレビ系)の名物コーナー「ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」で一世を風靡した有吉は、2004年にコンビを解散。その後、経済的に困窮する時期を経るが、2007年放送の「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で起こった、通称“おしゃクソ事変”をきっかけに再ブレイクを果たした。

 今や2023年、2024年と2年連続で「NHK紅白歌合戦」の司会を務めるほど、芸能界でもトップクラスの売れっ子だが、その人気の背景には独特な発想力や鋭い観察眼が存在する。そうした彼の思考の片鱗は、『有吉メモ』を通じて読み取ることができるため、同書は有吉のファンのみならず、多くの人にとって読む価値のある一冊といえるだろう。

 興味を持った人は、ぜひ有吉の“脳内”を覗いてみてほしい。

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