「芥川賞」歴代受賞作品 一覧【2025年最新版】

文芸・カルチャー

公開日:2025/12/24

第79回 九月の空

剣道へのひたむきな想い。性への憧れと反発。家族への理由のない苛立ち。十五歳の少年勇の心は揺れ動きながらも、今、大きくはばたこうとしている…。青春を爽やかに謳いあげ芥川賞受賞!

第79回 伸予

伸予

元女性教師と教え子の恋の結末は――。

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「わたしはね、善ちゃんのお嫁さんになりたかったんだ、これでも」
 女学校を出たばかりの教師・伸予は、教え子で中学三年生の善吉に恋心を抱いていた。卒業後は交流が途絶え、伸予は許嫁との結婚と死別を経験し、最近は趣味に没頭する日々を送っていたが、教師仲間からの情報で善吉の消息を知り、再会を果たす。
 中年になってなお、少女のような純粋さを保っている伸予と、どこか冷めた雰囲気を漂わせている善吉。二度目の逢瀬でついにふたりは結ばれるが――。
 第79回芥川賞を受賞した表題作のほか、第37回文學界新人賞受賞作「ぽぷらと軍神」、「清吉の暦」の全三編を収録。

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第78回 榧の木祭り

第78回 螢川

螢川・泥の河

土佐堀川に浮かんだ船に母、姉と暮らす不思議な少年喜一と小二の信雄の短い交流を描いて感動を呼んだ太宰治賞受賞の傑作「泥の河」。北陸富山の春から夏への季節の移ろいの中に中三の竜夫の、父の死と淡い初恋を螢の大群の美しい輝きの中に描いた芥川賞受賞の名編「螢川」。

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第77回 エーゲ海に捧ぐ

第77回 僕って何

僕って何

田舎から上京し、学園紛争真っ只中の大学に入学した僕。何も知らない母親っ子の僕が、いつの間にかセクトの争いや内ゲバに巻き込まれ、年上のレイ子と暮らすことになる……。芥川賞受賞の永遠の青春小説。

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第76回 受賞作なし

第75回 限りなく透明に近いブルー

限りなく透明に近いブルー

発行部数350万部を超える、村上龍、衝撃のデビュー作
1976年、24歳にして芥川賞、群像新人賞を受賞した村上龍のデビュー作『限りなく透明に近いブルー』。基地の街、福生(ふっさ)で暮らす若い男女の荒廃した日々を描いた本作品は、その衝撃的な内容と斬新な表現方法で、当時の文芸界に大きな衝撃を与えた。発売から40年以上経った今でも色褪せることなく、幅広い世代に支持を得ている、村上龍の代表作。

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第74回 岬

作家の郷里・紀州の小都市を舞台に、のがれがたい血のしがらみに閉じ込められた青年の、癒せぬ渇望、愛と憎しみ、生命の模索を鮮烈な文体でえがいて圧倒的な評価を得た芥川賞受賞作。この小説は、著者独自の哀切な主題旋律を初めて文学として定着させた記念碑的作品として、広く感動を呼んだ。『枯木灘』『地の果て 至上の時』と展開して中上世界の最高峰をなす三部作の第一章に当たる。表題作の他、初期の力作「黄金比の朝」「火宅」「浄徳寺ツアー」の三篇を収める。

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第74回 志賀島

終戦の年、十二歳の主人公は海洋訓練に加わって、軍隊の苛酷さをかいま見る。時代の重圧に耐える少年たちを描く芥川賞受賞作。

第73回 祭りの場

祭りの場・ギヤマン ビードロ

如何なれば膝ありてわれを接(うけ)しや──。長崎での原爆被爆の切実な体験を、叫ばず歌わず、強く抑制された内奥の祈りとして語り、痛切な衝撃と深甚な感銘をもたらす、林京子の代表的作品。群像新人賞・芥川賞受賞の「祭りの場」、「空罐」を冒頭に置く連作「ギヤマン ビードロ」を併録。

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第72回 あの夕陽

あの夕陽 牧師館 日野啓三短篇小説集

最初の小説「向う側」から近作「示現」まで日野文学の精髄を示す8篇を収録。 ベトナム戦争中、失踪した記者の行方を追う著者初の小説「向う側」、自らの離婚体験を描いた芥川賞受賞作「あの夕陽」等初期作品から、都市の中のイノセンスを浮上させる〈都市幻想小説〉の系譜、さらには癌体験を契機に、生と死の往還、自然との霊的交感を主題化した「示現」まで8作品を収録。日野啓三の文学的歩みの精髄を1冊に凝縮。

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第72回 土の器

肩の骨を折りながらも礼拝のオルガンを弾き通した八十歳の母を支えていたのは何か。その魂のありかをたどる芥川賞受賞作。

第71回 受賞作なし

第70回 草のつるぎ

野呂邦暢小説集成〈3〉草のつるぎ

匍匐、早駆け、射撃訓練、そして咽をしめつける渇き―
新人自衛隊員たちの日常と肉体の煌きを描画し、芥川賞を受賞した「草のつるぎ」など、「言葉の風景画家」(川村二郎)とも評された作家・野呂邦暢が、真率な視線によって描いた、珠玉の作品群。
未単行本化作品であった、傑作連作小説「水辺の町」を全篇収録。

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第70回 月山

月山・鳥海山

いまも読み継がれる、芥川賞史上最高作と名高い小説

出羽の霊山・月山の山ふところにある破れ寺に、ひとりの男がたどりつく。炉ばたでひたすら割り箸を作り続ける寺の男、女たちによる念仏のあつまり、庭を見せようと豪雪にもかかわらず雪かきにはげむ老人……。雪に閉ざされた山間のむらで、不思議な村人たちと暮しをともにするこの男が知った此の世ならぬ幽明の世界。芥川賞受賞作「月山」と、その姉妹篇ともいうべき「天沼」、著者の〈月山への道〉が浮き彫りにされる短篇集「鳥海山」を収録。

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