「ハヤカワSFコンテスト」歴代受賞作品 一覧【2025年最新版】

文芸・カルチャー

公開日:2025/12/24

 SFのジャンルをリードする早川書房が主催しているハヤカワSFコンテスト。秋の夜長にはやっぱり読書も捨てがたい!

 本記事では、最新の受賞作品からさかのぼり、歴代ハヤカワSFコンテスト受賞作品を一挙紹介! 今年の受賞作発表の前に、ぜひ歴代作品をチェックしてみてはいかがだろうか。

第13回大賞 摂氏千度、五万気圧

摂氏千度、五万気圧

摂氏千度、五万気圧

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深刻な高温化で人類がほぼ死に絶えて数百年――異星人が設置した密閉ドームで少数の生存者たちと暮らすエリー、高温の外界に適応した女系民族〈結晶の民〉の娘アサヒ、一族を失い人類の殲滅を決意するユズリ……過酷な環境を生き抜く者たちの罪と復讐の物語!

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第13回特別賞 みずうみの満ちるまで

第12回大賞 コミケへの聖歌

コミケへの聖歌

コミケへの聖歌

第12回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作
21世紀半ばに文明は滅んだ。東京は赤い霧に包まれ、そこから戻って来た者はいない。山奥の僻村イリス沢に生き残った少数の人々は、原始的な農耕と苛酷な封建制の下で命を繋いでいる。そんな時代でも、少女たちは廃屋を改造した〈部室〉に集まり、タンポポの〈お茶〉を優雅に楽しみながら、友情に、部活に、マンガにと、青春を謳歌する。彼女ら《イリス漫画同好会》の次なる目標は〈コミケ〉、それは旧時代に東京の海辺に存在したマンガの楽園だ。文明の放課後を描く、ポストアポカリプス部活SF。

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第12回大賞 羊式型人間模擬機

羊式型人間模擬機

羊式型人間模擬機

第12回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作

男性が死の間際に「御羊」に変身する一族に仕える「わたくし」は、その肉を捌き血族に食べさせることを生業としている。ついに大旦那が御羊になったある日、「わたくし」は儀式の準備を進めるが、一族の者たちは「御羊」に対して複雑な思いを抱いていた。かれらはなぜ、何代にもわたり血族の肉を食みつづけるのか。人間は/機械は、何のために存在するのか――第12回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞した異色の幻想SF。

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第12回優秀賞 マイ・ゴーストリー・フレンド

マイ・ゴーストリー・フレンド

マイ・ゴーストリー・フレンド

売れない役者の佐枝子は、ホラー映画脚本家の紹介で、都内の団地で頻発する怪奇現象を調査するドキュメンタリー映像のレポーターを務めることになった。さっそく当該の団地で寝泊まりした朝、窓から外を望むと、隣接する公園で四つん這いの大男を棒で打つ女と、双眼鏡でこちらを窺う怪しいファミレスのウェイトレスを目撃する。不気味に思いながらも周囲の人々に話を聞くと、団地のあちこちで大蛇が這いずったような跡が見つかり、管理人や住民の奇行が目立ち、行方不明者も出ているらしい。さらに、10年前に老婆が何者かに殺されて以来、呪われていると噂の部屋に赴くと、『666』から始まる走り書きと浴室にびっしりと生えた黒い大きなウロコが……第12回ハヤカワSFコンテスト優秀賞に輝いた、ギリシャ神話の世界が現実を侵食する団地ホラーSF大作。

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第11回大賞 ホライズン・ゲート 事象の狩人

ホライズン・ゲート事象の狩人

ホライズン・ゲート 事象の狩人

超巨大ブラックホール〈ダーク・エイジ〉にあるという、別の宇宙に繋がる〈【門/ゲート】〉。その手がかりを求め、意識から分断された右脳に狩猟の神を宿すヒルギス人の少女シンイーと、前後に分離した脳で時間を見通すパメラ人の少年イオは事象の地平面へ……第11回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作!

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第11回特別賞 ここはすべての夜明けまえ

ここはすべての夜明けまえ

ここはすべての夜明けまえ

2123年10月1日、九州の山奥の小さな家に1人住む、おしゃべりが大好きな「わたし」は、これまでの人生と家族について振り返るため、自己流で家族史を書き始める。それは約100年前、身体が永遠に老化しなくなる手術を受けるときに提案されたことだった。

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第10回大賞 標本作家

標本作家

標本作家

西暦80万2700年、人類滅亡後の地球。高等知的生命体「玲伎種」は人類の文化を研究するため、収容施設〈終古の人籃〉を設立。蘇生した歴史上の名だたる文豪たちに小説を執筆させていた。その代償は、不老不死の肉体を与えることと、彼らの願いを一つだけ叶えること。しかしながら、玲伎種による〈異才混淆〉の導入によって自己の作風と感情を混ぜ合わされ、数万年にわたって歪んだ共著を強いられ続けてきた作家たちは、次第にその才能を枯渇させてしまっていた。そんな現状に対して、作家と玲伎種の交渉役である〈巡稿者〉メアリ・カヴァンは、ささやかな、しかし重大な反逆を試みた——
「やめませんか? あなたひとりで書いたほうが、良いものができると思います」

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第10回特別賞 ダイダロス

ダイダロス

ダイダロス

第10回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作。東浩紀絶賛 1974年、ユダヤ人の文化人類学者アランと医師バーネイズは、〈生命の泉〉計画に関与したナチスの生物学者マウラーをブラジルのジャングルに追う。やがて日系人青年タテイシとアランは奇怪な刺青の少女を目撃する。マジックリアリズム×バイオテクノロジーSF

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第9回大賞 スター・シェイカー

スター・シェイカー

スター・シェイカー

人類がテレポートに目覚めた未来。赤川勇虎は少女ナクサと逃亡中に驚異的な能力に目覚める。緊迫のハイパーインフレ瞬間移動SF

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第9回優秀賞 サーキット・スイッチャー

サーキット・スイッチャー

サーキット・スイッチャー

自動運転アルゴリズム開発会社の社長・坂本が拘束された。襲撃犯はその身柄と引き換えに首都高封鎖を要求! 緊迫のAIミステリ

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第8回優秀賞 人工知能で10億ゲットする完全犯罪マニュアル

人工知能で10億ゲットする完全犯罪マニュアル

人工知能で10億ゲットする完全犯罪マニュアル

首都圏ビッグデータ保安システム特別法が施行され、凶悪犯罪は激減――にもかかわらず、親の借金で臓器を売られる瀬戸際だった人工知能技術者の三ノ瀬。彼は人工知能の心を読み、認識を欺く技術――Adversarial Example――をフリーランス犯罪者の五嶋に見込まれ、自動運転現金輸送車の強奪に参加するが……。人生逆転&一攫千金、ギークなふたりのサイバー・ギャングSF

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第8回優秀賞 ヴィンダウス・エンジン

ヴィンダウス・エンジン

ヴィンダウス・エンジン

ヴィンダウス症――動かないもの一切が見えなくなる未知の疾患。韓国の青年、キム・テフンはこの難病から苦心の末に寛解状態へと持ち直したことで、中国・成都の四川生化学総合研究所から協力を要請される。それはヴィンダウス症の寛解者と都市機能AIを接続する未曾有の実験だった。様々な思惑が交錯する近未来の中国で、都市と人間をめぐる巨大な計画が動き出していく――第8回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作。

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第7回優秀賞 オーラリメイカー〔完全版〕

オーラリメイカー〔完全版〕

オーラリメイカー〔完全版〕

ベストSF2022国内篇第1位『法治の獣』著者のデビュー作である傑作宇宙SFを大幅加筆!ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞の表題作と単行本版収録の「虹色の蛇」を大幅改稿し新作中篇「滅亡に至る病」を追加した完全版

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第6回優秀賞 トランスヒューマンガンマ線バースト童話集

トランスヒューマンガンマ線バースト童話集

トランスヒューマンガンマ線バースト童話集

はるか未来、あるところにシンデレラというトランスヒューマン(超人類)の少女がおりました。〈魔女〉から拡張現実ドレスを与えられた彼女は、カボチャ型の飛行体に乗ってお城の舞踏会に参加します。でもその夜、空から宇宙最強の爆発・ガンマ線バーストが降り注ぎ――「シンデレラ」「竹取物語」「白雪姫」などの名作童話と本格SFのガジェットが賑やかに融合した笑って泣ける短篇集。第6回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作 解説/大森望

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第5回大賞 構造素子

構造素子

構造素子

売れないSF作家だった父ダニエルの死後、エドガーは母ラブレスから未完の草稿を渡される。その物語内で、人工意識の研究者だった両親は子をもうけるかわりに人工意識、エドガー001を構築した。自己増殖するエドガー001は新たな物語を生み出し、草稿を読むエドガーもまた、父ダニエルとの思い出をそこに重ね書きしていく。選考会で絶賛を浴びた、現代SF100年の類い稀なる総括。第5回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作。解説/神林長平

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第5回大賞 コルヌトピア

コルヌトピア

コルヌトピア

2084年東京。
第5回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作
人類が植物の生理機能を演算に応用する技術「フロラ」を生み出した未来。東京は23区全体を取り囲む環状緑地帯により巨大な計算資源都市へ発展していた。フロラ企業に勤める砂山淵彦は、とある事故調査の過程で天才植物学者の折口鶲と出逢う。若者たちを通して描かれる、植物と人類の新たなる共生のヴィジョンとは? SFコンテスト大賞受賞作、本篇のその後を描いた中篇を追加して文庫化。解説:ドミニク・チェン

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第4回特別賞 最後にして最初のアイドル

最後にして最初のアイドル

最後にして最初のアイドル

SFコンテスト史上初の特別賞&「神狩り」以来42年ぶりにデビュー作で星雲賞を受賞し、SF史に伝説を刻んだ実存主義的ワイドスクリーン百合バロックプロレタリアートアイドルハードSFの表題作をはじめ、ガチャが得意なフレンズたちが宇宙創世の真理へ驀進する「エヴォリューションがーるず」、異能の声優たちが銀河を大暴れする書き下ろし声優スペースオペラ「暗黒声優」の3篇を収録する、驚天動地の草野原々1st作品集!
解説:「げんげん♥SF道」前島賢

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第3回大賞 ユートロニカのこちら側

ユートロニカのこちら側

ユートロニカのこちら側

個人情報を提供する見返りとして、生活全般を保証する実験都市アガスティア・リゾート。理想的な環境で生きる人々が向き合うのは、進化と未来を啓示する"永遠の静寂"だった――『ゲームの王国』で話題を呼ぶSF新世代の俊英がユートピアの極北を描き出す! 解説収録/入江哲朗

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第2回大賞 ニルヤの島

ニルヤの島

ニルヤの島

人生のすべてを記録し再生できる生体受像(ビオヴィス)の発明により、死後の世界という概念が否定された未来。ミクロネシア経済連合体(ECM)を訪れた文化人類学者イリアス・ノヴァクは、浜辺で死出の船を作る老人と出会う。この南洋に残る「世界最後の宗教」によれば、人は死ぬと「ニルヤの島」へ行くという――生と死の相克の果てにノヴァクが知る、人類の魂を導く実験とは? 新鋭が圧倒的な筆致で叙述する、第2回SFコンテスト大賞受賞作。

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第1回大賞 みずは無間

みずは無間

みずは無間

【第1回ハヤカワSFコンテスト受賞作】雨野透の人格が転写され宇宙を旅する惑星探査機。彼の中の、地球に残した元恋人みずはと 過ごした記憶が、宇宙の危機を招来する……壮大な思弁的宇宙SF

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※本ページで紹介する情報は、2025年10月28日12時現在のものです。

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