亀梨和也も赤裸々トーク!? 上田晋也のエッセイ『経験』文庫版に、特別対談が新録「今日の君、ちょっと喋りすぎじゃない?」
公開日:2025/11/7

お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの上田晋也が17、18年ぶりに筆を執り、自らの日常を綴った初の書き下ろしエッセイ『経験 この10年くらいのこと』(上田晋也/ポプラ社)。2021年に刊行された同書の文庫版が、2025年11月6日(木)に発売された。
上田といえば司会王でありメディア王であり、うんちく王でもある――群雄割拠の芸能界におけるキングオブキング。そんな彼が2021年のコロナ禍に50代を迎え、40代を振り返る意味で執筆したのが、この『経験』である。
同書では、これまであまり語られることのなかったエピソードが赤裸々に綴られており、その内容は仕事からプライベートなことまで実にさまざま。「世界一受けたい授業」「おしゃれイズム」「Going! Sports&News」といった出演番組の裏話をはじめ、ビートたけしや関根勤ら著名人との交遊録、さらには長女をめぐる初めての育児奮闘記など、珠玉のエピソードが一冊に凝縮されている。
そんな読み応えたっぷりのエッセイに加え、もうひとつの見どころとして収められているのが、昔話に軽妙なツッコミを入れる「昔話突っ込み」。これは、世の中には“ボケ側”の人間が多すぎるという上田の持論に基づき、その原因を“ツッコミがほぼ登場しない昔話”に見出したうえで生まれたオリジナル企画だ。
内容は「桃太郎」「浦島太郎」「鶴の恩返し」といった昔話に、ひたすらツッコミを入れていくというもの。たとえば「桃太郎」では、冒頭の「むかし むかし」に対して「二度手間だよ! ボルヴィックの水割りか!」と切り込むなど、上田のツッコミひとつで誰もが知る昔話が全く別の笑い話に変わる。
そうした従来のコンテンツに加え、今回発売される文庫版には『Going! Sports&News』で15年以上共演する盟友・亀梨和也との特別対談も収録。番組外でも親交の深いふたりが、これまで歩んできた「経験」や、これから見据える「経験」を語り合っている。
共演歴こそ長い上田と亀梨だが、ふたりの対談は意外にも貴重。トーク番組をそのまま文字起こししたかのような濃密な内容が、20ページ以上にわたって展開される。上田が「今日の君、ちょっと喋りすぎじゃない?」とツッコむほど赤裸々なやりとりが繰り広げられており、ファンなら見逃せない一篇だ。
文庫化によって装いを新たにし、外出先でも読みやすくなった『経験』。“上田晋也”の10年間が詰まった同書を、秋の夜長のお供に加えてみてはいかがだろうか。
