シェイクスピア『ロミオとジュリエット』あらすじ紹介。全てを捨て、恋に落ちる。不朽の恋愛戯曲

文芸・カルチャー

更新日:2023/4/4

『ハムレット』『オセロ』『マクベス』『リア王』の四大悲劇と並び、シェイクスピアの代表作として名高い本作。今なお歌劇や映画としてリメイクされる王道恋愛戯曲ですが「実はまだ読んだことがない……」という方も多いはず。そこで、『ロミオとジュリエット』のストーリーをわかりやすく解説します。

ロミオとジュリエット

『ロミオとジュリエット』の作品解説

『ロミオとジュリエット』は、イングランドの劇作家ウィリアム・シェイクスピアの手による戯曲(舞台用の脚本)で、1595年前後が初演と伝えられています。冒頭の四大悲劇と同様に“悲劇”として分類されていますが、イタリアの街ヴェローナでの若者同士の悲恋をテーマとした本作は、現代でも受け入れられやすい恋愛寄りのストーリーです。

『ロミオとジュリエット』の主な登場人物

ロミオ:モンタギュー家の子息。
モンタギュー夫妻:モンタギュー家当主とその妻。ロミオの両親。
ジュリエット:キャピュレット家のひとり娘。
キャピュレット夫妻:キャピュレット家当主とその妻。ジュリエットの両親。
ティボルト:キャピュレット婦人の甥。
マーキューシオ:領主の甥で、ロミオの親友。
パリス:領主の親戚、ヴェローナ有数の富豪。
ロレンス神父:フランシスコ会の修道僧。

『ロミオとジュリエット』のあらすじ

 代々対立関係にあるモンタギュー家とキャピュレット家。モンタギュー家の一人息子・ロミオは、気晴らしのつもりで親友たちとキャピュレット家のパーティーに潜り込む。そこで街で一番の美貌と言われるジュリエットと運命的な出会いをはたす。ロミオとジュリエットは互いに一目惚れ。その後、ふたりは両家の和解を願うロレンス神父の立ち会いのもと、秘密の結婚式を挙げる。

 しかし街頭でキャピレット夫人の甥であるティボルトに喧嘩を売られ、ロミオをかばった親友のマーキューシオが殺されたことからロミオは激昂。決闘の末ティボルトを殺してしまい、追放刑となる。一方ジュリエットも、富豪パリスとの結婚を固辞したことから、家から勘当されかける。

 助けを求めたジュリエットに、神父は仮死の毒薬を使った駆け落ちの計略を立てる。毒薬を飲んだジュリエットは仮死状態に陥り葬儀が行われるが、追放されていたロミオは彼女が死んでしまったと思い込み自暴自棄に。墓参りに来ていたパリスと短剣で決闘し、またも人を殺めてしまったロミオは、ジュリエットの霊廟の側で服毒自殺する。目覚めたジュリエットは、事切れたロミオを見て悲しみに暮れ、彼の短剣で後を追う。

 両家は若者たちの死を悲しみ、ようやく自分たちの愚かさに気づいたのだった。

<第44回に続く>