【ダ・ヴィンチ2017年8月号】「 ありがとう、プロレス」特集番外編

特集番外編2

更新日:2017/7/8

【ダ・ヴィンチ2017年8月号】「 ありがとう、プロレス」特集番外編


今夏はプロレス会場に行き、生観戦の楽しさを味わってほしい

編集I

  2014年12月号で、西加奈子さんとオードリーの若林さんのプロレス対談を掲載してから、早2年8カ月。弊誌でプロレス特集が実現できたことがとても嬉しい。あのときの西さんと若林さんのプロレス愛に満ちた熱い語り口は、プロレス知識ゼロの当時の私の心にも深く刺さった。『ダ・ヴィンチ』でもいつかなにかできればと思っていたところ、上記対談をまとめてくれたライターさんがまずプロレス沼にハマって、「ありがとう、プロレス」という切り口で今回の特集を提案してくれたのだ。特集のきっかけをつくってくださった西さんにはぜひとも登場していただきたいと思っていたが、その念願も叶った。

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  取材は四国の松山からスタート。真壁選手、棚橋選手に両選手に松山グルメを楽しみながらのインタビュー(棚橋選手がすぐ脱いでくれたのは城山公園。青空の下の筋肉が眩しい)。試合も観戦したのだが、会場だった松山市総合コミュニティセンターが超満員で、特に女性と子供の観客が多く、その熱気と歓声はプロレス人気のたかまりを実感させた。

 ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの座談は、弊社の大会議室で。メンバーのみなさん、試合さながらのフルコスチュームでバッチリ決めてくださった。行動をともにすることが多いだけに改まっての座談は返って照れくさかったのではと思うが、メンバー間のいつもの雰囲気も醸し出しつつ、この場だからこその発言も飛び出して驚いた。

  オカダ・カズチカ選手や飯伏幸太選手には、スタジオでじっくりと撮影とインタビューを。オカダ選手は「動」、飯伏選手は「静」のイメージで撮らせていただいた。オカダ選手も語っていたように、プロレスラーとしての半生はそれぞれ特殊なのかもしれないが、どこか対照的でもあり、ぶっとんだ共通点もありで、非常に興味深い。

 DDTプロレスリングの高木社長と山里亮太さんの対談は、DDTが経営する エビスコ酒場 で。「いまプロレスってこんなことになってるの!」という対談内容。エンタメとしてのプロレスの幅の広さを垣間見れる。

  今回ページ数は30pにおさめているが、本当は50pくらいで作りたかった。調べていくうちにやりたい企画や取材したい人がどんどん増えていくのだ。後楽園ホールに観戦にいったり、プロレスラーやプロレスファンの方々に話を聞けば、また増える。しかも、どのインタビューも非常に内容が濃くて、このページ数におさめるのはつらかった。(取材させてくださったみなさま、掲載できなかった部分が多くて本当に申し訳ありません!) 

  広く。さんには、各選手の技イラストで、プロレス感を盛り上げていただき、大感謝。マンガ「ヤングライオン奮闘記」も2pに凝縮していただき、ありがとうございました。

  見た目のイメージだけで、プロレスを食わず嫌いになってしまっている人も多いと思う。激しい殴り合い、肉体のぶつかり合い、それこそが苦手な人もいるかもしれない。でも、そんな人にこそ読んでほしいと思って、今回の特集は作りました。
 プロレスラーはどんな思いでリングに立ち、観客はそこから何を受け取っているのか。取材させていただいた方々からは、本好き、物語好きの気持ちを掴む、強いメッセージをたくさんいただけた。夏はプロレスの季節。何か心にモヤモヤを抱えている人こそ、プロレス会場へ行きましょう。

 

■特集はみだし企画として

飯伏選手のインタビューロングバージョン

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