出会いを楽しむ絵本(2023年7月 新刊&おすすめ絵本)

文芸・カルチャー

公開日:2023/7/16

公園や児童館へ行くと、はじめて会う子とも、すぐに仲良く遊ぶことのできる子どものパワーに感心します。「友だちになろう」って言わなくても、あっという間に友だちになれる。出会いを楽しむことは、子どもたちの方が大人より何倍も上手なのでしょうね。

もちろん、自分から声をかけるのが苦手な子だって大丈夫。ご紹介する「出会いを楽しむ」絵本の中では、うさぎやクマ、たぬきに犬や猫、妖怪の子や機関車、空の雲の子だって、みーんな友だち。一緒に遊んだり、助け合ったり、ハプニングが起きたり、時にはお湯を注いだりして(!)、気がつくと、登場人物みんなで笑っている。物語の中へ自由に入り込める子どもは、出会いの楽しさを心地よい余韻として、いつまでも心に持ち続けてくれるはず。

これから先、子どもたちに訪れるたくさんの出会いが、絵本のように楽しく幸せであるように願って♪ 

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お菓子作りが得意なももちゃんが、引っ越し先で出会ったのは……? 新しい世界に飛び込む勇気をくれる『とびらのむこうのふしぎなおみせ』

とびらのむこうのふしぎなおみせ

作:ずがぐま

出版社からの内容紹介

扉をあければ、楽しいことにきっと出会える。お菓子作りが大好きな主人公が出会う、ふしぎな街のすてきなお店

あたらしい街へ、一人引っ越してきたお菓子作りが得意なももちゃん。勇気を出して、知らない扉を開いていくと、そこはくまさんやねこさんが店主の、ふしぎなお店屋さんでした。そこでもらったパンや、果物でおいしいお菓子をつくってみたのですが……。新しい挑戦や出会いを、そっと後押ししてくれる物語絵本。

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土砂降りの雨だってへっちゃら! ぽんたとあめふり小僧が遊んでいると、次々と妖怪の子がやってきて……『ぽんぽこあめふり』

ぽんぽこあめふり

作:田中 友佳子

出版社からの内容紹介

ぽんたは、たぬきの子どもです。森のひろばでともだちと遊んでいると、雨がふってきました。みんなは、いそいでおうちに帰っていきますが、ぽんたはまだ、遊びたりません。しかたなくうちへ向かっていると、うしろから、「いっしょにあそぼう」と声をかけてきた子がいます。ふりむいてみると、カサをかぶった男の子。「ぼく、あめふりこぞう。雨がだいすきなんだ。あそぼうよ」ふたりは、大きなみずたまりにとびこんだり、ささぶねをつくったり、どしゃぶりの雨も気にせず遊びます。すると「ぼくもいれて」と、池の中からかっぱの子。三人は、すもうをとって、どろだらけに。でも、あめふりこぞうがじゅもんをとなえると、雨がはげしくなり、どろをおとしてくれました。三人がひとやすみしていると、「ぼくもいれて」とやってきたのは…? 『こんたのおつかい』をはじめ、いろいろな妖怪たちが登場する絵本でおなじみの田中友佳子による、雨の日が楽しくなる絵本です。

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雲のお友だちがいたら、どんな遊びができるかな? 空を飛べない、ひとりぼっちの『くものこポルン』に会いにいこう

くものこポルン

作:H@L

出版社からの内容紹介

ぼくは ポルン。
そらを とべない ふわふわ くものこ。
くもの なかまが たのしそうに およいでる。
とべない ぼくは いつも ひとりぼっち。

ある日、ポルンは飛行機につかまって空へ向かいます。
しかし・・・

「一緒に遊ぼう!」
そんな言葉をかけたくなる絵本です。

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お湯を入れて3分待つと、ほら、「カップねこ」の出来上がり?! どんな猫に出会えるか想像がふくらむ『カップねこ』

カップねこ

著・絵:塚本 やすし

出版社からの内容紹介

猫ちゃん大好き!絵本作家、塚本やすしがおくる猫ちゃん絵本。

カップねこってなになに?不思議な猫ちゃん達、いったいカップねこっておもちゃなの?生き物なの?

塚本さんが言うには、「カップねこは夢です」との事でした。

そして昔飼っていた猫と再会したいなぁ、再会できたらいいね!とも話していました。

皆さんもイメージを膨らませて楽しんでください。

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少女と美しい白馬の交流。馬の子の世話をする少女のやさしい気持ちが、じんわりと伝わってくる絵本『シャーロットとしろいうま』

シャーロットとしろいうま

作:ルース・クラウス絵:モーリス・センダック訳:こだま ともこ

出版社からの内容紹介

シャーロットのほしがっていた子馬が生まれました。
心をこめてやさしく子馬の世話をするシャーロット。 詩情あふれる絵物語。
センダックが本領を発揮した最初の作品です。

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ちぐはぐなプレゼントが繋いでくれた新しい友だち。こんな出会い方って、いいかも!『ねこくんとねずみくん もりのおくりもの』

ねこくんとねずみくん もりのおくりもの

作:やまぐちまりこ

出版社からの内容紹介

ねこくんとねずみくん、ふたりが住むはらっぱ広場にも、冬がやってきました。

「こんにちは。おとどけものです。」
さるの配達やさんが、訪ねてきました。

毎年冬がくると、となり村のひつじさんから贈り物が届くのです。
ところが、ふたりが包みを開けてみると……。

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「CHOO CHOO」を英語で。親から子へと受け継がれる名作を、2ヶ国語で味わおう『英日CD付 英語絵本 いたずらきかんしゃちゅうちゅう CHOO CHOO』

英日CD付 英語絵本 いたずらきかんしゃちゅうちゅう CHOO CHOO

作・絵:バージニア・リー・バートン訳:村岡 花子

出版社からの内容紹介

機関車のちゅうちゅうは、ある日操車場を飛び出した。「さあ、いまだ!」 ちゅうちゅうの冒険が始まりました。アメリカの作家バートンの代表的な作品。リズミカルな英語と日本語、ダイナミックに描かれた機関車が、冒険を夢みるこどもの心をとらえてはなしません。

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【動画公開中】さぁ、夏をはじめよう!

文:栗田奈緒子 編集:木村春子

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