笑える! おもしろい! ユーモア絵本5選

文芸・カルチャー

公開日:2023/10/6

朝晩の気温が落ち着き、お日様が出ている時間が段々と短くなり、緑の葉が徐々に色を変えていく様子を見るたびに「ああ、秋になったなぁ」と感じます。すると何となくやる気が削がれたり、物悲しい思いが背後にそっと忍び寄ってくるような、季節の変化とともに、体調もなんだか下り坂、寝ても疲れが取れなくなっているような……秋特有の気持ちの変化を感じている人もいるのではないでしょうか?

実は、幸福ホルモンと呼ばれる「セロトニン」は日を浴びることで分泌されるといわれていて、日照時間が短くなる秋から冬はセロトニンの分泌が減るため、気持ちが落ち込む人が増える傾向にあるのだそうです。

セロトニンを増やす方法には適度な運動と食事、日を多く浴びることなどがありますが、なかでも簡単にできることは「笑うこと」。それなら絵本の出番です。思わずクスっと笑えるユーモア絵本を読んで、幸福ホルモン「セロトニン」をたくさん分泌させましょう。

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人気パネルシアターが待望の絵本になった! 入れ歯のドラキュラやばらばらのがいこつなど、へんてこな住人が住んでいる『おばけマンション』にやってきた2人の子どもの目的は……?

おばけマンション

文:鈴木翼 絵:村上康成

出版社からの内容紹介

ちょっと間抜けなおばけたちの住むおばけマンションでの楽しいストーリー

ここは、おばけマンション。住んでいるのは、入れ歯のドラキュラ、ほうたいが足りないミイラ男、ばらばらになったがいこつなど、ちょっと間抜けなおばけたち。そこに2人の子どもがやって来て魔女の家を訪ねると。。。。。人気のパネルシアターが絵本になりました。ユーモラスなお化けの話なので、小さいお子様でも楽しめます。村上康成先生のオシャレで可愛いイラストが素敵です。

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目覚まし時計、鉛筆削り、ドライヤー、実は小さな人たちが動かしているって知ってた? 『ぼくだけがしっている ヘンテコなきかいのしくみ』は知ってびっくり! 思わず「クスクス」の大発見絵本

ぼくだけがしっている ヘンテコなきかいのしくみ

作・絵:大串ゆうじ

出版社からの内容紹介

身の回りにある、きかいのしくみを見たことはありますか? ここだけのひみつ、目覚まし時計やお掃除ロボット、トイレの中には小さな人たちが働いていて、実は彼らが動かしているんです!世にも不思議でヘンテコなきかいのしくみをユーモアいっぱいで紹介します。

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『ひらがなちょうとカタカナマチ』どちらの街が素晴らしいか、町長さんがお互いの街を見学してみたら……?

ひらがなちょうとカタカナマチ

作:たかはしゆい 絵:たかはしのぞみ

みどころ

街中がどこもかしこもひらがなだらけの「ひらがなちょう」と、カタカナでいっぱいの「カタカナマチ」。
ふたつの街の町長さんは、ずーっと張り合ってきました。
「ひらがなちょうこそ、いちばんだ!」
「カタカナマチこそ、ナンバーワン!」

どちらが一番か、そろそろ決着をつけようと、町長さんたちはそれぞれの街を見学することにしたのです。
八百屋さん、魚屋さん、花屋さん。ベーカリー、メガネショップ、ゲームセンター。
あらゆるモノ、コト、暮らす人たちまで(!)、ひらがな、カタカナだらけのそれぞれの街。ひらがなちょうは親しみやすくて元気いっぱい、カタカナマチはさりげなくオシャレでパーフェクト。
初めてお互いの街を歩き、その魅力を感じた町長さんたちは、それぞれ伝えずにはいられませんでした。
「たしかに ステキな マチですね」
「わがまちの つぎに すばらしい」

負けず嫌い、価値観も違うライバル同士の町長さんたち。決着をつけるためとはいえ、まずはお互いの街を見る、知ることから始めたのがよかったみたいです。
さらにそれぞれ街の自慢、イチオシのおいしいものを交換してひと口いただいてみたら……もう!2人ともひらめいちゃいました、ナイスなアイデア!

おはなしを書いたたかはしゆいさんと絵を担当したたかはしのぞみさんは姉妹。この絵本がふたりの初の共同作品となりました。構想から私たちの手元に届くまでの3年間、イラストは何度も練り直しを繰り返してきたのだそうです。
登場する人々やものに描かれた丁寧なしかけ、見返しも含めて、子どもたちは目を凝らして楽しんでくれるんだろうなぁと思います。そしてふたつの街が協力して生み出したすばらしくてステキなあれこれは、眺めているだけで幸せ気分になっちゃいます!

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『はしのはしたろう』は橋です。のびをすると体が伸びて橋が架かります。驚きの設定も、ユニークなキャラクターで思わず納得してしまうユーモアナンセンス絵本

はしのはしたろう

作:つぼいかなお

みどころ

このちょっと不思議な姿をしているのは、はしのはしたろう。え、はしが主人公!? いったいどんなお話が始まるというのでしょう。

はしたろうが散歩に出かけると、川の向こうでうさぎといのししが困っています。石の上にはかめたちが気持ちよそうに眠っていて、川を渡ることができないのです。そこで、はしたろうが川に入ると、思いっきりのびをします。

「うーーーん」

すると体が少しずつのびていき、向こう岸にかかります。大喜びでうさぎといのししが渡りおわるとまたもとどおり。今度は、道路の真ん中に大きなかば。これではバスが通れません。はしたろうはまたのびをします。さらに海についたはしたろうは、もっと大きなのびをします。

「んぐぐぐー――っ」

すると……?

確かに「はし」って、とても便利。でも、こんな風にのびたりちぢんだり、さらには自らお散歩をするだなんて、想像をしたこともありません。でも、はしたろうを見ていると、なんだかとっても爽快な気分になってくるのです。そして、ちょっぴり真似してみたくもなってきます。うーーん、んぐぐぐ―――っ。

作者つぼいかなおさんの、クスッと笑える絵本デビュー作。トムズボックス土井章史氏プロデュース作品です。

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ちょっと発想を変えるだけで、物語がガラッと変わるかもしれない、ワクワクとニヤニヤが詰まった「妄想絵本」シリーズ第3弾『えほんのしゅやくはなにたろう?』

えほんのしゅやくはなにたろう?

作・絵:おおのこうへい

出版社からの内容紹介

みんなが当たり前だと思っていることを、少し角度を変えてみてみると……!?
『ショートケーキになにのせる?』『パンダのがらをなんにする?』に続く、大人気「妄想絵本」シリーズ第3弾!

ぼくが一番好きな絵本は、やっぱり『ももたろう』。強くてかっこよくてやさしくて……でも、まてよ? もしも、ももたろうが他のくだものから生まれたら、もっとかっこよくなるのかな?
たとえば……りんごたろう! う~ん、りんごは好きだけど、いまいちピンとこないなぁ。じゃあ、バナナたろう! バナナボートみたいでかっこいいけど、さすがに細長すぎてたよりないなぁ。次は、ぶどうたろう! つぶつぶが多いってことは……なんにん生まれてくるんだよ!
なんだか、おもしろい! よ~~~~し! くだものじゃなくてもいいから、いろんな食べ物で考えてみよう! くりたろう! クルミたろう! たまごたろう! ……あ! 『ももたろう』といえば、もうひとつ食べ物がでてくるぞ!?

想像力を育む読み聞かせにぴったりのユーモア絵本!

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ショートケーキになにのせる?

作・絵:おおのこうへい

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パンダのがらをなんにする?

作:おおのこうへい

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