小さい子向けおはなし絵本(2024年1月 新刊&おすすめ絵本)

文芸・カルチャー

公開日:2024/1/22

赤ちゃん絵本を卒業する3歳頃は「読み聞かせの黄金期」と言われ、脳の発達にともない、たくさんのことを吸収する時期。言葉の音に親しみ、現実と空想が溶け合うなかで、しっかりと絵本の世界にも入っていける。やわらかい頭で素直に受け入れる力が強い今こそ、たくさん絵本を読んであげたいですね。

友だちの的外れなお手伝いに思わず笑っちゃう『ぶたくんの とどかない とどかない』、犬が好きなのに犬になれないジレンマを抱えた『トーストちゃん』。まるで登場人物になったように楽しめるおはなしです。また、『かぜひきさんの おやくそくだもの』のように、集団生活で必要な約束も、絵本を入り口にすると受け入れやすいかも。この時期に触れたい英語の本としては、日本語訳も大人気の『英日CD付 英語絵本 ねえ、どれがいい? Would you rather…』がいちおし。ユーモアあふれるかけ合いを通じて、自然と英語に親しめます。

どんな絵本を読んでも、スポンジが水を吸うように吸収してくれる子どもたち。この時期を逃さず、いろんな味わいの絵本を読み聞かせに取り入れてみてくださいね。

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大好評おやくそくシリーズ第三弾。病院に行き、薬を飲んで、ゆっくり休むことの大切さを教えてくれる『かぜひきさんの おやくそくだもの』

かぜひきさんの おやくそくだもの

作:きだにやすのり 絵:わたなべあや

みどころ

「はっ はっ はぁーっ… はくしょーん!」

おや⁉︎ ばななくん、鼻水が出ています。お熱もあるよう。お友だちのりんごくんやあおりんごちゃんたちも心配しています。

熱が高かったので、ばななくんはお医者さんに行くことにしました。お医者さんはばななくんの体の音を聞いたり、口の中を見てのどが元気かどうかを見てくれます。

お子さんが具合が悪いとき、お医者さんに行くのをぐずったりすることありますよね。何をされるんだろう⁉︎ とこわい気持ちになるのかもしれません。この絵本では、お医者さんが何のために、どんなことをしてくれるのかをやさしく教えてくれます。

ばななくんは、どうやら風邪をひいてしまったよう。「おうちでゆっくりやすんでね」と、お医者さんはお薬を出してくれました。ほっとしたばななくん。「ぼく おいしゃさんにいってきたから もう あそべるよー」とみんなのもとへかけ寄りますが……。

大好評『おさんぽの おやくそくだもの』『いただきますの おやくそくだもの』に続く、おやくそく絵本第3弾。かわいいくだものたちが「おやくそく」を楽しく伝える、乳幼児向けの生活絵本です。今回は、具合が悪い時にどうしたらよいかが学べます。早く元気になるためのおやくそくを守れたら、おうちの方も安心ですね。

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「ちがうちがう、そうじゃない!」背中がかゆいぶたくんを、友だちが手伝うけれど……。ユーモアいっぱい『ぶたくんの とどかない とどかない』

ぶたくんの とどかない とどかない

作:ふくだじゅんこ

出版社からの内容紹介

背中がかゆい、ぶたくん。でも、手がとどかない! ぞうさんやきりんさん、かめさんも手伝ってくれるけど、ちがうちがう、そうじゃない! そこへ、なまけものくんがやってきて…⁉︎ ぶたくんの表情や動きがかわいい、ユーモア絵本。

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究極の質問が夢中にさせる名作絵本。シンプルな構成なので英語でも親しみやすい『英日CD付 英語絵本 ねえ、どれがいい? Would you rather…』

英日CD付 英語絵本 ねえ、どれがいい? Would you rather…

作:ジョン・バーニンガム 日本語訳:まつかわ ゆみ 日本語語り:黒川芽以 英語語り:Nadia Mckechnie 音楽:野見祐二

出版社からの内容紹介

イギリスの有名絵本作家ジョン・バーニンガムの作品。
たくさんの質問で究極の選択を迫り、読むだけで会話が弾み、子どもの想像力が搔き立てられる作品です。子どもも大人も楽しめるので、ご家庭はもちろん、学校での読み聞かせ教材にも最適です。

日本語訳:まつかわ まゆみ (翻訳家)
日本語語り:黒川 芽以(女優)
英語語り :Nadia Mckechnie (英国ロンドン出身 ナレーター)
音楽:野見祐二(作曲家 スタジオジブリ「耳をすませば」など)

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犬が大好き、犬になりたいのに、パンだから犬に食べられそうになる『トーストちゃん』。犬好きで犬アレルギーの女の子に出会って……。

トーストちゃん

作:サラ・ファン 訳:まつかわまゆみ

出版社からの内容紹介

このこはいぬ? パン? それとも……⁉︎

いぬが大好きで、いぬになりたがっているトーストちゃん。でも、足は4本ではなくて、腕が2本に足が2本。犬小屋ではなくてトースターでねむります。犬にあるふわふわやすべすべの毛皮もありません。

だって、トーストちゃんは……パンだから!!

ある日、トーストちゃんは一大決心! 犬たちが遊んでいる仲間に入れてもらおうと、公園に行きます。ところが、一緒にあそぶどころか、犬たちはトーストちゃんを追いかけまわし、「おいしそう」と言わんばかり。困ったところを助けてくれたのは、犬アレルギーの女の子で――。

トーストちゃんはいぬになれるでしょうか。それとも、もっとすてきな何かに⁉︎

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【動画公開中】新たな一年をスタートする一冊 絵本・児童書

文/栗田奈緒子 編集/木村春子

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