バレンタインデーに読みたい おいしいお菓子・食べもの絵本(2024年2月 新刊&おすすめ絵本)

文芸・カルチャー

更新日:2024/2/9

2月14日は「バレンタインデー」。スーパーやデパートの特設コーナーでは色も形も個性的でワクワクするようなチョコレートが販売されていて、見ているだけで楽しい気持ちになりますね。最近では好きな相手に贈るだけでなく、自分用にお気に入りのショコラを買って食べる人も多いのだそう。みなさんは、そしてお子さんはどんなチョコレートを食べたいですか? 

折角のイベント、『ぎょうれつのできるチョコレートやさん』に足を運んで新作をチェックするのも良いですし、映画にもなった「チャーリーとチョコレート工場」の前日譚『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』で物語の世界に入り込んでみるのもおすすめです。ちょっと変わり種を味見してみたいならチョコレートのない1000年後の未来を描いた『ミライチョコレート』はいかがでしょう? 美味しいスイーツの世界を体験したいあなたには『おいしいふくやさん あま~いダンスパーティー』がいちおし。華やかなスイーツたちのダンスパーティーに参加しましょう。もっと食べものの街を探索したいなら『たべもののまちABCity』へGO! 今年は手作りチョコにもチャレンジしたいという方には『満点ゲットシリーズ ちびまる子ちゃんの手作り教室』がおすすめ。いろいろな手作りの中でもバレンタインデーに作りたくなる「トリュフチョコ」「チョコレートフォンデュ」の作り方が紹介されています。もちろん、かわいいラッピングも載っていますよ。

お気に入りの絵本とチョコレートを手に、バレンタインを満喫してくださいね。

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お手伝いのお礼にもらったのは、誰もが笑顔になる魔法のようなチョコレート。シマリスくんとキタリスくんはチョコレートづくりを教えてもらいに町へ行って……『ぎょうれつのできるチョコレートやさん』

ぎょうれつのできるチョコレートやさん

作:ふくざわ ゆみこ

出版社からの内容紹介

いたずらっこで好奇心が旺盛なシマリスくん。引っ込み思案で慎重、でも心優しいキタリスくん。ある日、ふたりは森で木の実を拾っている、お兄さんに出会います。お兄さんは街でチョコレートのお店をやっている職人さんでした。シマリスくんとキタリスくんは、お兄さんと一緒に、木の実を拾うお手伝いをしたお礼として、チョコレートを1箱もらいます。一粒食べたチョコレートの美味しさったら…!「ぼく、お花畑にいるみたいな気分…」「ぼくは、お日様の下でお昼寝しているみたいな気分だぁ」。 ふたりは、大事なチョコレートの箱をおうちに持ち帰る途中、泣いている動物や、困っている動物、勇気が出せずにもじもじしている動物にチョコレートを一粒ずつあげてゆきます。小さなチョコレートの粒が、魔法のように森のみんなを笑顔にすると知ったふたりは、勇気を出して、街のお兄さんのところへ、チョコレートづくりを教えてもらいに出かけました!

チョコレートのない1000年後の未来の物語。マヤと一緒にチョコレートを知る冒険に出かけよう!『ミライチョコレート』

ミライチョコレート

作:ザ・キャビンカンパニー

出版社からの内容紹介

世の中からチョコレートがなくなった1000年後の世界。
主人公の少女マヤは博物館で、チョコレートというおいしそうな食べ物を初めて見て魅せられる。
「食べてみたい!」とチョコレートを探す旅に出たマヤ。
待っていたのは、「チョコレートとは何か」を知る、感動の出会いだった!
マヤの冒険を通じて、知っているようで知らないチョコレートのことを学べる絵本。
2024年1月刊

あの『チョコレート工場の秘密』には前日譚があった。映画から観ても、本から読んでも面白い『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』

ウォンカとチョコレート工場のはじまり

著:シベアル・パウンダー訳:武富 博子

出版社からの内容紹介

ロアルド・ダールの名作『チョコレート工場の秘密』に触発されて、映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』が生まれました! 本書はそのノベライズ版。「パディントン」で知られるポール・キング監督が構想を練り、脚本化したものを、イギリスの人気児童文学作家シベアル・パウンダーが物語として書きあげました。チョコレート工場をつくる前の、若き日のウィリー・ウォンカの夢と冒険の日々を描きます。

関連書籍

チョコレート工場の秘密

作:ロアルド・ダール絵:クェンティン・ブレイク訳:柳瀬尚紀

美味しくなりたい食べものたちは「はごろもや」へいらっしゃーい。『おいしいふくやさん あま~いダンスパーティー』ではスイーツたちが華麗に変身!

おいしいふくやさん あま~いダンスパーティー

作・絵:のしさやか

みどころ

食べ物たちがおいしく着飾る「おいしいふくやさん」シリーズの第2弾。
今回は、あま~いお菓子たちが登場します!

おいしくなりたい食べ物たちがやってくるはごろもさんのお店に、お菓子たちが次々やってきます。今夜はあま~いダンスパーティがあるのです!
お菓子たちがどんな風に変身していくのか……はごろもさんの腕の見せどころ。

スポンジケーキさんは体中に生クリームを着せて、頭の上にはいちごと生クリームを乗せ、すてきなショートケーキに!
だんごの兄弟は、みたらしのタレとアンコを着て、それぞれみたらしだんごとあんだんごに!
あ、だめですよシュークリームさん、いちごなんて重いもの乗せちゃ。つぶれてしまいます。チョコレートをさっと塗って、エクレアさんになりましょう。

こんな風に、次から次へとやってくるお菓子たちを、はごろもさんがどんどん変身させていきます。
絵本からあま~い香りがしてきそうなくらい、かわいくてにぎやかでおいしそう!
そして最後にやってきたのは、しょうゆせんべいちゃん。
しょうゆ味のおせんべいは、甘いお菓子になれるかな……?
華やかであっと驚くクライマックスをお見逃しなく!

ストーリーやアイディアも素晴らしい本作ですが、隅々まで細かく描かれた絵もまた魅力のひとつ。
お店の中に所狭しと並んでいる甘い飾りたち。
最後には空っぽになってしまうのですが、
誰に何をつけたかな?と、読みながらじっくり絵を見比べて探してみるのも楽しいです。

ほかにも、お菓子同士の人間(?)模様や恋の行方など、本編ストーリー以外にも楽しめる要素がいっぱいです。
さあ、お菓子たちと一緒に、あま~いダンスパーティへまいりましょう!

AからZまでの食べものを巡りながら、『たべもののまちABCity』を探索しよう!

たべもののまちABCity

作:こた

みどころ

ABCityはたべものでできた街。引っ越しすることになった男の子と女の子が、りんご鉄道に乗って、ABCityの玄関口「Apple駅」に到着。さあ探検の始まりです!

「Bananaスキー場」は、雪がなくても一年中すべることができるバナナでできたスキー場。バナナスノボも人気です。スキーもスノボもバナナの皮でできているんだって!さっそく滑ってみましょう。

次に甘い匂いにつられてやってきたのは「Cakeデパート」。化粧品も、服も、家具も、おもちゃも、みんなケーキでできています。夢のようなデパートに、テンション急上昇! デパート内をぐるぐる探索したくなりますね。

食べ物で作られた空想都市を、AからZまで、アルファベット順に探検していくおはなし。「次のアルファベットはどんな食べ物だろう?」「どんな建物かな?」とワクワクしながらページをめくり続ければ、時間を忘れてしまいまいそう。細かく描きこまれたイラストには、たくさんのお楽しみが散りばめられています。きっと読むたびに新しい発見がありますよ。

作者は現役美大生であり、絵本作家、イラストレーターとしても活躍中のこたさん。著書『わくわく科学ずかん 古生代水族館』(大泉書店)ほか、空想の都市や海の生き物のイラストを多く手がける、大注目の画家さんです。本作は制作期間2年! なんと100ページ越えの超大作です。子どもも大人も夢中になること間違いなし。世界で一番おいしそうな街を、ぜひ皆さんも堪能してくださいね。

今年のバレンタインはまるちゃんと一緒に、手作りショコラに挑戦!『満点ゲットシリーズ ちびまる子ちゃんの手作り教室』

満点ゲットシリーズ ちびまる子ちゃんの手作り教室

原著:さくら ももこ編集・企画・原案:上田 るみ子イラスト:相川 晴

出版社からの内容紹介

ちびまる子ちゃんと一緒に楽しく手作りしよう!
お料理やお菓子作り、手芸や工作の楽しさを、ちびまる子ちゃんが仲間と一緒に紹介する1冊。初めての子でもかんたんに作れるものばかりです。まるちゃんのまんがも、もちろんたっぷり入っています。

動画でもおすすめ絵本を紹介しています