SEXシーンは不可欠!モデル系美女たちがBLの魅力を赤裸々に語った!
更新日:2014/4/11
▶(後編)○○攻めされると萌えちゃう……。BL好き女子のHな本音とは?
▶(番外編)ホモ百合、ナマモノ、……、いくつ知ってる?BL用語まとめ。
今回、ノンケの方にはやや理解しがたいその世界の魅力を、BL大好きなお二人に解説いただく。 これを読んで食わず嫌いしている男子の皆様にもいくばくかBLの世界を理解してもらえると幸いだ。
ご登場いただくのは、いずれも〝腐〟の境地にどっぷりとはまっている、黒椿澟(くろつばきりん)さんと璃波(りなみ)さん。お二人ともコスプレイヤーや撮影会で引っ張りだこの人気モデルである。
いかにも!…な腐人のお方ではなくて、残念かもしれない。だが、美女であっても年季の入ったファンならではの、含蓄のあるお言葉が続々と繰り出された!!
放送禁止用語のオンパレード、赤裸々すぎる日本初?のBL対談をご覧あれ!
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■BLとは、女子にとって理想の大恋愛。
——まずお二人がBLにはまったきっかけをお聞かせください。
黒椿:もともとBL要素をもった少女マンガ『闇の末裔』という作品が大好きでして。小学4年生のころに、ネットで二次創作のページを読みあさっていたのですが、そこで激しい作品に出会ったのがきっかけですね。
璃波:私は『HUNTER×HUNTER』が大好きで、関連本を買い集めていたのですが、そのなかのひとつにBLアンソロジー本があったんです。そこで初めて知りましたね。それが小6のころです。
——ええ!? 小学生のころからBLを愛好? ビックリしませんでしたか?
黒椿:私は「まんざらでもないな」って感じではまっていきました。
璃波:「こんな世界があるんだ!」って驚きましたけど、それからどんどんBLにはまっていきましたね。
——女の子は早熟とはいうもののまさか小学生のころからとは! お二人はもともと普通に少女マンガも読んでいたということですが、ずばりBLの良さって何ですか?
黒椿:大恋愛なところです! だって男同士って簡単に「好き」って言えないんですよ。友達同士だけど、もしも好きって打ち明けたら、嫌われるかもしれないとか、心理描写がすごく細かいんです。
璃波:そう、好き同士になるまでの段階が細かいんですよ。男×男って「本当に好き同士」じゃないと恋愛に発展しませんよね。恋仲にたどり着くまでの、ストーリー重視なところがいいんです!
黒椿:少女マンガのような普通の男女の恋愛なら、「ひと悶着してもどうせくっつくだろう」ていう展開が読めるんですよね。でも、男×男は、断られたらもう絶対復活しない! そうゆう危うさも魅力なんですよ!
璃波:自分に置きかえて考えてみると、BLみたいに、ここまで人を好きになることってあるのかな?って思います。
黒椿:こんな大恋愛をしてみたいよね!
■SEXシーンがなければBLじゃない
——なるほど、男女の恋愛よりも丁寧に恋愛のプロセスが描いてあるのですね。 では、BLといえば過激な性描写というイメージがありますが、〝絡み〟シーンについてはどうお考えですか?
黒椿:絡みはマストですね。それがないとBLとはいえません! あ、でもその後の〝萌え〟を〝自給自足〟できそうな作品ならいいです。 たとえば、小説で絡みまでは描かれずに終わりを迎えたとします。でも、そのあとに絡んだんだろうなって、妄想できる終わり方をしている作品なら好きです。
璃波:絡みのないBLは……、普通の作品と一緒かな。私も薄い本(同人誌)を買うときは「R18」ものしか買わないかも。
黒椿:だってBLほど多幸感のあるセックスってないと思いません? あそこまでのラブラブ感には憧れますよ。エンディングにキスして終わり。なんて、少女マンガと同じだと思います。
——やっぱり〝絡み〟描写がないとBLではないと……。でもHシーンの描写もいろいろありますよね。マンガのなかには、大事な部分がコマの外にはみ出ていたりとか。どれくらいの描写を求めているんですか?
璃波:あまりにもサラリと書き流してあると、読まないですね。大事なところを描くならしっかり描いて欲しい! 絡みのシーンで下半身まで描いていない作品をみると「この作家はここまでの人かな」って、ちょっとガッカリしてしまいます。
黒椿:そう!マンガなら局部を描いてこそですよ! たとえば、股間をスクリーントーンで、モザイクをかけたり、白抜きしたりしていますが、最近ではそれがけっこう薄いんですよね。でも、どんなに生々しく描かれていたとしても、嫌悪感はまったくないですね。
■普通のAVは気持ち悪い?男同士なら前のめり。
——そうですか……、局部を描かないってことはヘタレなんですかね。ところで、男の裸って見て楽しいですか?
璃波:男同士の裸じゃないとダメですね。ちゃんと男に見える組み合わせじゃないと、私は好きになれない。ショタのキャラで、たまに女の子っぽく描かれているのがあります。でもそれだったら、少女マンガを読めば?って思います。
黒椿:それに男性の体ってすごくセクシーじゃないですか。それが2つあればもっとセクシーですよね。 女の子はぷよぷよしているし、女の登場人物が出てくると嫉妬しちゃう!
璃波:私も男だと客観的に読めるんですよ。男×女の絡みのシーンを自分に置き換えてみると、恥ずかしくなって見られなくなっちゃう。
——ということは、女の登場人物が出てくると、のめり込み過ぎちゃうってことですか?
黒椿:う〜ん、そうですかね……。なんというか、セクシャリティーが男だけなら、自分は入らないから安心して読めますね。少女マンガを読むときも一緒なのですが、客観的に読みたいんですよね。
璃波:そう、私も! AVを初めて見たときにビックリしました。男と女がこんなことするの?って。見ていてもなんか落ち着かないし、しっくりこないですね。 これが男同士のビデオだったら、前のめりになって見るかもしれませんけど。
——いやいや、普通はセックスって、男と女こそがするものですって! 念のためお聞きしますけど、お二人は男嫌いではないですよね?
璃波:リアルな世界ではもちろん男性を好きになりますよ。
黒椿:フィクションに描かれている男性と、生身の男性はもちろん違いますよ。 でも、いざ男性と向き合うときがきたら、BLの知識が本当か試してみたいですね。前立腺って本当に感じるの?とか。
璃波:絶対に男同士の方が、気持ちいいところを知ってそうですよね。
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なんということだ! 婚前の女性の口から〝前立腺〟という言葉が発せられるとは!!
驚きの発言の数々を聞きながらも浮かび上がってきたのは、「女の子もHに興味津々」ということか。しかも、「男×男の方が、よりHシーンを冷静に楽しめる」ということも。
過激なBL対談は、どこまで続くのか? 次回は、女子の理想のセックス、そして彼女たちにとってのBLを語ってくれる。
取材・文=武藤徉子 撮影=橋本商店