「私はだーれだ?」見知らぬ女との出会いから幸せな家庭が崩壊… 背筋が凍るほど凄惨な女の復讐漫画まとめ

マンガ・アニメ

2018/8/28

 女心と秋の空というが、復讐心が芽生えた心はそう易々とは変わらない。殺したいほど憎い相手を目の前にすると、人はどれだけ非道になれるのだろうか。本稿では思わず背筋がゾクっとしてしまうほど恐ろしい女の復讐漫画をご紹介したい。

■自殺した夫の敵を討つ美しい未亡人

 エロくて容赦ない復讐が楽しめる『復讐の未亡人』(黒澤R/双葉社)。とあるIT企業に勤務する鈴木密が主人公。優秀な派遣エンジニアとして会社内での地位を確立している密は一見、社内の人たちとも打ち解けているかのように見えるが、心の内に切なくて深い復讐心を秘めている。実は密が働く会社はかつて、密の夫を自殺に追い込んだブラック企業。

 復讐に燃える密は自身の体や知恵をフルに活用し、夫の自殺原因を作った社内の人間を追いつめていく。美しい密が行う非道な復讐法は、読者をスカっとさせてくれるだろう。また、本作は1巻完結であるが、密というひとりの女性の人柄や生い立ちが明らかとなる続編も発売されているので、あわせてチェックしてみてほしい。

■元いじめられっ子が故郷の同級生たちに制裁を

『リベンジH』(仙道ますみ/双葉社)は、中学時代に壮絶なイジメを受けてきた鈴音秘芽子の復讐劇。秘芽子はイジメに耐え兼ねて生まれ育った町を飛び出したが、一生消えない心の傷を負わせた同級生たちに復讐を果たすため、故郷に舞い戻ってきた。彼女の復讐方法は、元いじめっ子たちの家庭を崩壊させて不幸にすること。退屈な田舎町で暮らす同級生たちは男女問わず、都会で洗練された秘芽子の美貌やテクニックの虜となり、破滅への一歩を踏み出していく。次々と同級生たちの人生を狂わせていく秘芽子の復讐劇は、どんな結末を迎えるのだろうか。作中で秘芽子が時折漏らす黒い本音にもゾクっとしてみてほしい。

■人間の心の闇が浮き彫りに! 復讐の果てに少女が得たものとは?

 厳しい冬を耐え抜いた後、雪を割るようにして咲く「三角草」。そんな力強い植物の名前がタイトルに使われている『ミスミソウ』(押切蓮介/双葉社)も、いじめをテーマにした復讐漫画だ。

 都会から閉鎖的な田舎町の中学校に転校してきた春花はよそ者であることを理由に、悲惨ないじめを受けるようになるが、家族に心配をかけたくないと思い、必死に耐える日々を送っていた。しかし、徐々にいじめはエスカレートしていき、遂には春花の家族までをも巻き込む事態に。大切な家族にまで危害を加えられたことで、春花は復讐の鬼と化す。果たして、復讐の果てに春花は何を得るのであろうか。人間の心の闇が巧みに描かれている本作は、涙なしでは読めない復讐漫画でもあるだろう。

■「私はだーれだ?」見知らぬ女の復讐で壊れていく日常

 幸せな日常がある日突然、崩れていく恐怖を味わわせてくれる『監禁嬢』(河野那歩也/双葉社)は、戦慄のエロティックサスペンス本だ。主人公である岩野裕行は、生徒たちから厚い信頼を受けている高校教師。私生活も順調で、愛する妻と生まれたばかりの我が子に囲まれながら、順風満帆な日々を送っていた。しかし、そんな穏やかな日々は「カコ」と名乗る見知らぬ女性の登場により、陵辱されていく。

 岩野はカコから「私はだーれだ? 思い出すまで許さない」と告げられ、全裸で監禁されるはめに。岩野に執着するカコは一体何者で、どんな理由から復讐を決行しようと考えたのだろうか。物語の奥深さやカコの正体に触れたとき、読者はきっと驚愕することだろう。

■28人全員狩るまで終わらない地獄の復讐劇

「エブリスタ」発の大人気コミックである『復讐教室』(山崎 烏:原作、要 龍:作画/双葉社)は、命がけの復讐劇にドキドキできる1冊だ。クラスで凄惨ないじめを受けていた中学3年生の藤沢彩菜はある日、通学途中の横断歩道で誰かに背中を押され、交通事故に見舞われた。これを機に彩菜はクラスメイト全員に、自分と同じような地獄の苦しみを味わわせてやろうと決心し、復讐を行い始める。

 クラスメイト28人全員の人生を破滅させようと試みる彩菜は見え隠れするいじめの首謀者を突き止めようとし、心を許していたはずの親友までをも疑うようになっていく。全員狩るまで復讐を終わらせないと誓った彩菜が、冷酷なクラスメイトたちにどんな制裁を加えていくのか要チェックだ。

 自分の心や大切な人が傷つけられると、同じように苦しみや絶望を与えたいと思ってしまうこともあるかもしれない。しかし、傷にとらわれすぎず、相手の不幸を願うよりも自分の幸せを求める道を選び、復讐心に折り合いをつけることも時には大切だ。復讐心を持つと人は驚くほど冷徹になれてしまうからこそ、本稿でご紹介した復讐漫画を反面教師にもしてみてほしい。

文=古川諭香