どん底の人生、一発逆転をかけて飛び込んだのは裏社会…スッキリ爽快なアウトロー漫画まとめ

アニメ・マンガ

2018/10/23

 普通に生活していると、まず関わることがない世界だからこそ、漫画の中だけでも見てみたい、と思うのは当然です。そんな分野は色々とありますが、常に高い人気を誇っているものといえば「裏社会物」。法の外で生きる人々の姿は、憧れとも恐れともいえない感情を与えてくれます。裏社会といえば陰惨な作品が多いものですが、本稿では裏社会でありながらも、読後がスカッとするもので、なおかつ実写化されている(予定の)作品を厳選しました。

■超一流の殺し屋が送る日常生活ってどんなもの?

 超一流の殺し屋が、一般人になりきって休暇生活を送ることはできるのか? 当然、人殺しもNG! というちょっと変わった切り口の作品が『ザ・ファブル』(南 勝久/講談社)。もちろん、全てが日常生活というわけではなく、当然争いや事件にも巻き込まれていきます。

 一般人として擬態していながらも、どこかずれている主人公のユーモラスな部分と、いざ、事件に巻き込まれた時の格好良さのギャップは、とても魅力的であり、裏社会の話でありながらも、ワクワクしながら読むことができます。来年には、アクション俳優としても評価の高い岡田准一主演で映画化も決まっているこちらの作品。今まで裏社会物は怖いと思っていた方にこそ、強くオススメです!

■全ての危険を弾き返す! 新世代の用心棒が熱い!!

 日本ではあまりメジャーではありませんが、海外では一般的な職業のひとつに「バウンサー」があります。日本語に直すと用心棒となって、ちょっと時代錯誤な感じがありますが、実際は酒場などの盛り場で、酔っ払いや暴漢などに対処するセキュリティのこと。

 そんなバウンサーとして成長していく中卒の青年の姿を描いた『バウンサー』(みずたまこと/秋田書店)は、六本木などの盛り場や、そこで起きる事件をリアルに描写し、さらに個性の違ったイケメンが繰り広げる迫力のある格闘描写が大きな人気を博し、BSスカパー!でオリジナル連続ドラマとしても放送されました。アウトローでありながらも、自分の道を貫き成長していく主人公の姿は必見です!

■知恵だけを頼りに裏社会を生き抜き、目指すはフィクサー

 人生のどん底から一発逆転をかけて踏み入れたのは、魑魅魍魎(ちみもうりょう)うごめく裏社会。策謀と裏切りに満ちた社会の裏側を、時には手痛い失敗をしながらも生き延び、着実に知恵と実力をつけていく主人公は、裏社会物でありながら、暴力は使わずに法の裏側をかいくぐる知恵と機転が武器という『極悪がんぼ』(田島 隆:原作、東風孝広:漫画/講談社)。

 2014年には豪華キャストで連続ドラマ化もされた人気の作品です。裏ビデオ販売業というちっぽけな裏稼業からはじまり、最終的には政治家や官僚とも対等に向き合い、策謀を巡らすようになるという物語は、上質なサクセスストーリーであり、善人ではないものの、どこか憎めない登場人物たちもあいまって、気がつくと作品世界に没頭していることでしょう。

■歌舞伎町の質屋は、いわく付きの品物から全てを見通す

 新宿歌舞伎町といえば、誰もが知っている東洋一ともいわれる歓楽街。華やかな世界でありながら、裏社会では暴力団などをはじめとした勢力が激しい争いを繰り広げているとして、さまざまな物語の舞台となっています。そんな歌舞伎町で裏社会からも一目置かれる人物は、ちっぽけな質屋の店主だった! という作品が『新宿セブン』(観月 昴:作、奥 道則:画/日本文芸社)。

 質屋といえば、年を取った老人が店主というイメージが強いのですが、こちらの主人公は、鑑定は超一流で喧嘩も強いという金髪のイケメン。連続ドラマとして実写化された際にはジャニーズの上田竜也が演じたほどです。質屋に持ち込まれた品物から、さまざまなドラマが展開していく様子をご堪能下さい。

■何も持たない少年たちが、生きるために選んだ道は「犯罪」だった

 犯罪と貧困問題を専門としている取材記者が原作者ということもあり、主人公となる少年たちのおかれた環境や、犯罪の仕組みはとてもリアルであり、時として目を背けたくなるほど生々しいものですが、そんな状況にありながらも、必死で生きていくその姿から目が離せなくなってしまう『ギャングース』(鈴木大介:ストーリー共同制作、肥谷圭介:漫画/講談社)。

 実話を元にしているからこそ、防犯対策にもなるというこちらの作品は、エンターティメントとしても一級品ですが、貧困問題や現在の犯罪手法などについて知ることのできる、質の高い教科書でもあります。高い人気を誇り、実写映画化も決定していますので、裏社会や犯罪に興味のある方は絶対に読むべき作品です。

 本稿で紹介した作品は、どれもが裏社会を描いたものであり、なおかつドラマや映画などで実写化されているものです。ファンタジーやホラーなどに比べて実写化しやすいテーマということもあるのでしょうが、それだけ多くの人から受け入れられやすく、なおかつ興味を持たれているともいえるでしょう。気になった漫画があったら、読んでいただくことはもちろんですが、あわせてドラマや映画も見てみてください。よりさまざまな角度からその魅力を堪能できることでしょう。

文=龍音堂