ひと粒ひと粒手描き!? 『ごはんのずかん』に魅了される人続出!「見ているだけで幸せ」「普通に飯テロ(笑)」

文芸・カルチャー

公開日:2023/3/16

ごはんのずかん
ごはんのずかん』(大森裕子:著、ごはん同盟:監修/白泉社)

 累計45万部を突破した「コドモエのずかん」シリーズの最新作『ごはんのずかん』(大森裕子:著、ごはん同盟:監修/白泉社)が、2023年3月3日に発売された。色鉛筆で丁寧に描かれたふっくらごはんの数々に、購入者からは「見ているだけでお腹が空く!」「色鉛筆で描いたとは思えないくらいごはんがとっても美味しそう」などと感動の声が溢れ出ている。

 そもそも「コドモエのずかん」シリーズとは、日常にありふれた“さまざまなモノ”の種類が学べる図鑑のような絵本のこと。丁寧な色彩と本物さながらのイラストで紹介しており、今までには『パンのずかん』や『おかしのずかん』、『くだもののずかん』などが刊行されてきた。

 今回新作として発売された『ごはんのずかん』は、おにぎりから世界のお米料理までを収めた一冊。作中にはごはん処「きつねごはん」の店員さんたちが登場し、たまごかけごはんやお寿司、パエリア、オムライスといった豊富なメニューを案内してくれる。

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ごはんのずかん
(C)大森裕子/白泉社

ごはんのずかん
(C)大森裕子/白泉社

 たとえばおにぎり1つをとっても、しおむすびやシャケ、おかか、とろろこんぶ、スパムおにぎりなど種類豊富に描かれており、そのどれもがふっくらとしていてとても美味しそう。実はごはんのふっくら感には細かい工夫が施されており、著者・大森裕子氏のツイートによると「ごはんのふっくらツヤツヤ感を出したくて、色鉛筆の顔料を色鉛筆ぼかし液で解いて、面相筆で一粒ずつ描きました」とのことだ。


 おかげで子ども向けの絵本でありながら、同書に夢中になる大人たちが続出中。その証拠に、SNS上には「とっても美味しそうなごはんがいろいろと載っていて、眺めているだけでお腹が空いてきた」「普通に飯テロになってて辛い(笑)」「甥っ子にあげるはずの絵本だったんだけど、私の方が夢中になって読んでしまった」「どれもすんごい美味しそうでワクワクする」「飯テロになるけど、見ているだけで幸せになりますね」といった感想が上がっていた。

 どのページを開いてもお腹が空いてしまう同書だが、なかでも特筆したいのが、海外発祥のごはんが描かれた「せかいのごはん」のページ。タイのカオマンガイやイタリアのリゾット、中国のチャーハンなどが集結している。シズル感あるごはんのイラストに注目しつつ、ごはんの種類ごとに描き分けられたポップなお皿もチェックしてみてほしい。

 またそれぞれのごはんには「キーマはひき肉のこと」「海上自衛隊では金曜日はカレーの日」などと、ちょっとした豆知識が添えられているので大人でも「へぇ~」となる発見がありそうだ。

ごはんのずかん
(C)大森裕子/白泉社

 子どもはもちろん、大人まで食欲をそそられる「ごはんのずかん」。絵本を開けば、大人になって初めて出会うごはんも見つかるかもしれない。

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