信長が、本気で伊賀の忍びを攻め滅ぼすことを決意! 主人公は故郷と対立!? 『信長の忍び』最新20巻が「アップダウン激しめ…」と話題

マンガ

公開日:2023/6/11

信長の忍び
信長の忍び』20巻(重野なおき/白泉社)

 戦国時代を生き抜いた三英傑といえば、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康だろう。だが漫画家・重野なおき氏が描く『信長の忍び』(白泉社)は彼らではなく、信長に仕えた一人の女の子が主人公に据えられている。そのコミックス最新20巻が2023年5月29日に発売され、早くもファンの間で大きな話題となっているようだ。

 同作は、2008年より『ヤングアニマル』で連載中の戦国コメディ。主人公の千鳥は天然な一面があるものの、戦においては信長から確かな信頼を置かれている忍びの女の子だ。

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 二人が出会ったのは、まだ彼女が忍びとして半人前だった頃。川で溺れているところを信長に助けてもらって以降、千鳥は彼に仕えることを夢見るように。それから5年の歳月を経て、一人前になった千鳥は念願叶い、信長の忍びとして仕え始める――。『信長の忍び』には天下布武を目指す彼らが、二人三脚で生き抜く姿が描かれているのだ。

 4コマ漫画で構成されている同作は、ギャグ要素がありながら、史実に沿って物語が展開されている点が魅力的。歴史好きからも好評を博しており、SNS上でも「ギャグ漫画として面白いのはもちろんのこと、史実や伝承をキチンと取り入れているので歴史の勉強にもなる」「絵柄が可愛いギャグ4コマなのに、史実や俗説をちりばめながら、普通に人が死にまくる…。想像の数倍戦慄を覚えた一冊」「コメディも面白くて史実の正確さも高くて歴史好きにはおすすめ」といった感想が飛び交っている。

 最新20巻では、信長が本気で伊賀の忍びを攻め滅ぼすことを決意する展開に。ここから「第二次天正伊賀の乱」が開幕するのだが、千鳥にとって伊賀は自分の故郷の地でもある。信長から伊賀攻めに行かなくていいと告げられるものの、言いつけを破って助蔵と二人きりで伊賀の忍びを倒すことを心に決めた。今までで最も危険を伴う戦いに身を投じる直前、ついに千鳥と助蔵の関係にも進展が訪れるようで…。

 最新刊の発売から程なくして、SNS上には読者からの感想が続出。「ついに20巻にして助ちゃんが…!」「千鳥ちゃんと助蔵くんがまさかまさかの…」「後半はオリジナル展開なんですが、もう熱い熱い!」「光秀さま、着々と“そこ”に向かっておられるよ…」「いよいよ物語も佳境に入ってきたな」「第二次天正伊賀の乱が勃発する悲惨回なんだけど、緊張したところにギャグが織り込まれててアップダウン激しめだった」などの声で溢れていた。

 また20巻が発売された同日には、重野氏が手掛ける漫画『殺っちゃえ!! 宇喜多さん』1巻と『雑兵めし物語』2巻も発売へ。どちらも戦国時代を舞台にした4コマ漫画で、教科書では一瞬で学習するような内容をこれでもかというほど深掘りしている。

殺っちゃえ!! 宇喜多さん
殺っちゃえ!! 宇喜多さん』1巻(重野なおき/リイド社)

雑兵めし物語
雑兵めし物語』2巻(重野なおき/竹書房)

 中学校社会科の教員免許を持つほど歴史の知識に富んでいる重野氏が描くコミックスは、4コマ漫画と侮れないほど読み応え抜群。歴史を楽しく、気軽に学びたい人もこの機会にぜひ手にとってみてほしい。

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