天龍神、幽霊、処女受胎…数々の奇妙な事件にどう立ち向かう? 書店員も一目置く医療オカルトファンタジー『モモの医術史』最新2巻

マンガ

公開日:2023/7/5

モモの医術史
モモの医術史』2巻(ネーム原作:猶本三羽、作画:淺野のん/白泉社)

『月刊LaLa』で連載中の医療オカルトファンタジー『モモの医術史』最新2巻が、2023年7月5日(水)に発売された。同作は『LaLa』2022年5月号掲載の長編読切が大好評につき連載化した作品で、全国の書店員からも「これぞ、正統派漫画!! 覚悟してご覧下さい」「全国の書店員が推せる1冊」などと一目置かれている作品だ。

 物語の主人公は、「アピスの書」を追い求める13歳の天才医師・モモ=ミハイロフ。「アピスの書」とは、どんな病・人間をも救う術が記されている“医術書”のことで、そこには不老不死の方法や万能薬の作り方、果ては死者蘇生の術まで綴られているという。

 モモは自分の大切な人であるエンデ王子を救うために、死者蘇生の術が載るという「アピスの書」を求めて世界を旅していた――。

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 同作は基本的に1話完結型で進行していき、第1話では謎の病が頻発するアフダフ王国が物語の舞台に。“悪魔のいたずらで首に黒いコブができてしまう”とされる「王の病」を治す唯一の方法は、悪魔をも退ける神聖な王族に触ってもらうこと――通称「ロイヤルタッチ」と呼ばれる奇跡療法のみだとされているが、医師であるモモは驚くべき見解を示していく。果たして「王の病」と「ロイヤルタッチ」の実態とは…。

 どこから読んでも楽しめるストーリー展開はもちろんのこと、まるで絵画のような美麗イラストや読み応えのあるオカルティックな内容も同作の魅力の一つといえる。実際に多くの読者がその世界観に魅了されているようで、SNS上には「ロイヤルタッチや吸血鬼など、歴史ネタがうまく絡んだ重厚なストーリーが素晴らしい」「モモのこちらまで見透かすような鋭い瞳が綺麗」「とにかくすごい。少女漫画の枠を超えてる気がする」「話も絵も密度が高くて、細かく創られた世界が素敵」などの反響が多く寄せられていた。

 またコミックス最新2巻には、「天龍神の角」と「緑の幽霊」の1話完結型エピソードに加え、前編・後編からなる「処女受胎」も収録されている。同エピソードでは“処女受胎”したという少女が登場するほか、ついにモモの負の歴史も明らかに。果たして過去に何があったのか、今巻も読者を存分に楽しませてくれそうだ。

 ちなみに各配信サイトでは、電子版の最新2巻が先行配信されている。一足先に新刊を読んだ人からは「モモ、かなり過酷な幼少期だったのね…」「少しずつ謎が明らかになっていくけど、辿り着く先がどうか幸せであってほしい」「本編がシリアスなだけに、オマケマンガでほっこりした」などのコメントが寄せられていた。

 気になる人は、さっそくモモの旅を覗いてみてほしい。