一度終焉した近未来の日本が舞台、異能の力で生き抜く少女を描いたSFバトルマンガが新連載開始『ハンドレッドハンドルズハンドリングザ・ワールド』

マンガ

公開日:2023/6/27

ハンドレッドハンドルズハンドリングザ・ワールド
『ハンドレッドハンドルズハンドリングザ・ワールド』(人間六度:原作、アナグマケイゴ:作画)

 隕石の落下によって隻腕になってしまった少女・カイナが、手に宿る異能の力“奇蹟”を駆使して戦い抜く姿を描いた『ハンドレッドハンドルズハンドリングザ・ワールド』が、Webマンガサイト「コミプレ-Comiplex-」で連載をスタートした。

 原作を務めるのは「スター・シェイカー」で第9回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞した作家の人間六度氏。マンガ初連載となるアナグマケイゴ氏は、作画を担当している。

 本作は、隕石の落下によって世界が一度滅んでしまった未来の日本が舞台。隕石による事故で片腕と家族を失い瀕死の状態に陥ったカイナが、荒薪火山によって助けられるところから物語は始まる。しばらくは安定した生活を送っていたカイナと火山だったが、黄金チェーンを付けたひとりの男性がもたらした、一本の“腕”との出会いによって事態は一変。カイナの運命を大きく歪めることになる。

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ハンドレッドハンドルズハンドリングザ・ワールド

ハンドレッドハンドルズハンドリングザ・ワールド

 本作の見どころは、やはり滅亡したあとの世界が描かれているという点だろう。物語開始時点では明らかになっていなかった文明や時代背景が徐々にひもとかれていく様子は、読む者の心をきっとワクワクさせるはず。現代日本とはかけ離れた未来で生活する人々にも要注目だ。

 そして、誰かを助けたいという願いによって手に宿る力“奇蹟”で繰り広げる異能バトルも見逃せない。人それぞれ“奇蹟”の本質には違いがあり、使い方次第で戦況が大きく左右される。ただの力のぶつかり合いだけではなく、キャラクターたちがどのように機転を利かせるのかにも注目だ。

ハンドレッドハンドルズハンドリングザ・ワールド

ハンドレッドハンドルズハンドリングザ・ワールド

 そもそも隕石が落下した理由はなんなのか、人類の“奇蹟”の根源はなんなのか、カイナの狂ってしまった運命はどうなっていくのか。謎だらけの退廃した世界の全貌が明かされる日を信じて、『ハンドレッドハンドルズハンドリングザ・ワールド』の続きを心待ちにしたい。

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