ヨシタケシンスケの“ゆるワード”を上白石萌歌の歌声に乗せて―― コラボMVで話題沸騰中の新作絵本『ちょっぴりながもち するそうです』で日常のモヤモヤを解消!

文芸・カルチャー

公開日:2024/6/3

ちょっぴりながもち するそうです
ちょっぴりながもち するそうです』(ヨシタケシンスケ/白泉社)

 絵本作家・ヨシタケシンスケが手掛ける「心がちょっぴり軽くなる絵本」シリーズの最新作『ちょっぴりながもち するそうです』が、2024年6月3日(月)に発売された。同作のリリースを記念した女優・上白石萌歌とのコラボMVも公開され、SNS上で大きな反響が巻き起こっているようだ。

 ヨシタケシンスケは、2013年にリリースした『りんごかもしれない』で絵本作家としてデビュー。日常のささいな一コマを題材としたクスッと笑える作品を世に送り出し続け、子どもから大人まで幅広い世代から絶大な支持を集めている。2022年からは初の大規模展覧会「ヨシタケシンスケ展かもしれない」を全国で順次開催するなど、今最も注目されている絵本作家の一人だ。

 そんなヨシタケシンスケが手掛ける作品群の中でも、特に大人から人気を集めているのが「心がちょっぴり軽くなる絵本」シリーズ。様々な人が抱える悩みや問題を“ヨシタケ式”で緩めてくれる内容となっており、これまでに『あつかったら ぬげばいい』と『かみはこんなに くちゃくちゃだけど』の2作が発表されている。

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 そして最新作の『ちょっぴりながもち するそうです』で描かれるのは、ズバリ日常のモヤっとした気分を切り替えさせてくれる「おまじない」だ。例えば「タオルケットをねじりながら頭に巻くと 自己肯定感がやんわりアップするそうです」や「大きな木の幹をなでると 怒りがおさまるのがちょっと早くなるそうです」など、なんともヨシタケシンスケらしい独特な視点が描かれている。

 いずれも一見するとくだらないかもしれないが、そうした緩やかなテンションが同作の特徴。きっとページをめくるたびに、溜め込んだモヤモヤが少しずつ解消されていくだろう。

 また今回のリリースに際して公開されたコラボMVでは、ヨシタケシンスケが「心がちょっぴり軽くなる絵本」シリーズから選んだ言葉で作詞を担当し、上白石が歌唱する楽曲[つかれているのか よくわからないひとへ]に乗せたアニメーションが披露されている。

 上白石は女優業以外にadieu名義でアーティスト活動も行っており、1stシングル「ナラタージュ」はYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で600万回以上再生されるなど、実力は折り紙付き。早速SNS上では、「心にしみこんで、なんだか泣きそう」「萌歌ちゃんの歌声むっちゃ癒しだなぁ…」「ヨシタケシンスケさんのイラストと言葉、萌歌ちゃんのピュアな歌声に心が癒されました」と感動の声が相次いでいる。

 ちなみに上白石は、かねてからヨシタケシンスケのファンであると公言しており、枕元のテーブルには常に著作を並べているほどだという。日常に疲れている人は、ぜひ『ちょっぴりながもち するそうです』を手にとってみてほしい。

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