マンガ家・カワサキカオリが描く、超個人的なもうひとつの「水曜どうでしょう祭」がコミックエッセイに!

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公開日:2014/4/5

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カワサキカオリ
かわさき・かおり●神奈川県生まれ。マンガ家。著書に『ジャグってますか!?』(竹書房)、『カワサキカオリの結婚の種』(ワニブックス)、『ぱちヲタ! わくわくラブぱちメモリアル!』(双葉社)など。

著者インタビュー

道中は“やっちゃった”という
思いばかりでした(笑)

「まさか本当にやるとは思っていませんでした……」と苦笑するカワサキさん。

 ファンにはお馴染みだが、『水どう』の番組ではたびたび、ディレクターの藤村忠寿さんが、大泉洋さんをダマしながら企画内容を発表する。カワサキさんも最初はそれをマネして、アシスタントをちょっと驚かすつもりだったそうだ。

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「でも、気づいた時には本にする企画が通ってしまっていて。誰かに止めてほしかったですね(笑)」

 そうして始まった女子二人だけでのカブの旅。走行期間はなんと9日間(そのうち1日は休息日)。

「カブは乗り捨てのできるものをレンタルしたのですが、あえて自分を追い詰めるために、ルート上には北海道まで乗り捨てのできる場所がないチェーン店を選んだんです。だから、途中でイヤになっても引き返せなくって。やっちゃったなぁって思いましたね(笑)」

「でも、毎日いろんなことが起きて、エピソードには事欠かなかったですよ」とカワサキさん。

「カブで走ること自体はすごく気持よくて、楽しかったです。時には突風にあおられたり、トンネル内ではトラックに並走されて、命の危険を感じましたけど(笑)、それでも『水どう』の疑似体験ができたことは、いい思い出ですね」

 なかでも嬉しかったのは、道中での“藩士”との出会いだ。

「冷たいお茶の差し入れをくださったりして。ファンの温かさを強く感じました。そうした出会いも旅の醍醐味でした」

 やがて、無事にたどり着いた北海道。特に北海道テレビを見た瞬間は、「もう〝これで帰ってもいい!〟と思って、目的を見失いそうだった(笑)」という。

「私たちの中でゴールは二つあって。一つは聖地である北海道テレビを見ること。二つ目は本来の目的である『どうでしょう祭』でした。ただ、実はもう一つゴールがあるんです。それが何なのかは、ぜひ読んでください!」

 最後に、もし次に旅に出るならどこに行くかを聞いてみると……。

「可能ならオーロラを見に行きたいですね(笑)。でも、本当の夢は別にあって。この本のギャラが入ったら、マイカブを買っちゃおうかなって思ってます! なんだかちょっとクセになってます(笑)」

紙『女ふたり原付で東日本縦断して水曜どうでしょう祭に行ってきた!』

カワサキカオリ 双葉社 1000円(税別)

『水曜どうでしょう』の人気企画をマンガ家のカワサキカオリとアシスタントの女性二人が再現! 度重なるトラブルにも負けず、番組の聖地・北海道テレビを目指す姿を臨場感たっぷりに描いたコミックエッセイ。