【高齢者はなぜ、暴走するのか?】逆ギレ、過去の栄光の自慢…若者が嘆く「モンスターシルバー」

社会

2015/1/31

  突然ながら、世の中というのは若者“だけ”が悪いのだろうか。多くはメディアからの情報が目立つが、例えば「若者の○○離れ」は、若者が「悪い」という印象の付きまとう言葉である。その他、ゆとり世代やさとり世代などの若者を比喩する言葉も、暗に批判的な文脈で使われる機会が多い。

 しかし、ここ数年「モンスターシルバー」という言葉を耳にする機会がある。出典の一つは、書籍『「若者奴隷」時代 “若肉老食(パラサイトシルバー)”社会の到来』(晋遊舎)である。『マンガ 嫌韓流』の著者・山野車輪氏が綴った一冊だが、同書では現代社会を取り巻く「世代間格差」の諸問題を鋭く指摘している。その中から、高齢化社会や超高齢社会がうたわれる中で、老人たちが何故「モンスター化」しているのかについてふれてみたい。

若者からの証言。私は日常でこんなモンスターシルバーに出くわした!

 老人たちの「モンスター化」を調べる前段として、事前に何人かの知人へ声をかけてみた。伺った内容は「こうはなりたくないと思う高齢者のエピソードはありますか?」というものである。そして、年齢層の異なる人達から幾つかの経験談を頂いたのだが、初めに30代の男性・携帯販売ショップ店員の証言を紹介しよう。

 「スマホを購入された60代のお客様がいました。後日、改めて“使い方ぜんぜん分からないんだけど教えてもらえる?”と来店されたんですが、私から“どういった用途で使われますか?”と尋ねたんですね。そしたら『それが分かんねえんだよ!』と逆ギレされてしまい…。そもそも“何に使いたいのか”が分からない以上、こちらとしても的を射たアドバイスもできず、ひとまず電話とメールの使い方をご案内させて頂き何とかことなきを得ました」

 店員さんの心中お察しします…という感じだが、自分のことを棚に上げて逆ギレする高齢者の姿を見かける機会も少なくない。さらに、20代の男性・会社員からはこんな証言も飛び出した。

 「以前からお世話になっている取引先の方で、現在は再雇用で勤めているみたいですが、とにかく過去の栄光を自慢したがる人がいるんですよ。ありがたいことに飲みに誘って頂く機会もあるんですが、何度も何度も同じ話を、同じような話ではなくまったく同じ話を延々と続ける人が。ふたを開けてみれば“オレは◯◯大学を出て、若い頃はそれはもうやんちゃしてモテまくってたんだ!”と話すんですが、もう還暦過ぎてるんですよ? 正直“じゃあ、今はどうなんだよ?”と心の中では思ってしまいます」

 これもよくある話で、今を必死に生きる若者からすれば最後の感想はもっともな発言のようにも思える。取引先の方には映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』をぜひとも薦めたいところだが、いずれにせよ、モンスターシルバーの行動に辟易する若者は少なくない。

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