古臭い男社会は生きづらい…“こじらせ男子”が人生を愉しむためにすべき3つのこと

人間関係

更新日:2015/2/23

(2)いつも上機嫌―“バカな男”の株が急上昇中

 モノのわかった女性の間で、熱く語られているモテ天然系が、「バカな男」なのだとか。これは「仕事バカ」の言い換えなどではなく、正真正銘の本当のバカ。頭が悪いから将来のことも考えられず、愛すること、気持ちいいことだけで生きているような、英語ならば“イノセント”と表現できるような男のことだ。

 策略的に生きていかなければ振るい落とされてしまうような現代人にとって、まさに対称的ともいえる男性。彼らに共通するのは、男の競争モードの埒外にあり、コンプレックスや恐怖などで心身が病んでいない、いつも上機嫌ということ。女性からすると、これは「最大の癒やし」であり、一番身近にいてほしい存在なのだ。

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(3)習い事をしてみる―これから参考にすべきは、“女性のパラレルな生き方”

 競争社会に生きるのは、女性も同じ。しかし、女性は、仕事のキャリアとプライベートでのオンナの顔、母親としての生き方をパラレルに走らせているため、男性よりも競争社会と冷静な距離を保っている。そして、男性が競争社会から解脱し、より心安らかに生きるためには、この“女性のパラレルな生き方”を参考にすべきなのだ。

 たとえば、地域のお祭りのようなイベントに積極的に参加し、そこで自己充足感を味わってみる。あるいは、“お稽古ごと”に通い、そこに集まる女性たちから、普通の男性では知ることもできない美的感覚や知見を得てみる。

 前述のおぎやはぎの件とも関連するが、要するに、「俺にはこれ(仕事)しかない」と思い込んでしまうことが、言い知れない生きづらさの原因になっているのだ。つまり、持っている“パイ”を仕事以外にも増やすことで、多角的に自分を認めていけるようになるのだろう。

 本書執筆にあたって、湯山さんは様々な男性に取材を試みた。しかし、たいていの男性は「生きづらさなんて考えたこともない」とあっけらかんとしていたそうだ。では、やはり「こじらせ男子」なんていないのか。答えはノーだ。湯山さんによれば、「環境の激変に伴い、生きるための防衛反応として、思考停止状態になっているだけ」とのこと。そんな男性は、近い将来、ツライ現実に直面するだろう。そうならないためにも、いまのうちから新時代の「男の生き方」について、しっかり考えておいたほうが良さそうだ。

文=前田レゴ