イクメンは本当に幸せなのか?“子育て=自己犠牲”にならないために父親が踏むべき4つのステップ

出産・子育て

2015/3/11

 「育児をする男性」を意味する「イクメン」という言葉がすっかり浸透した。多くのイクメンは、日々の仕事に加えて、家事や育児も当たり前にこなす。しかし、誰にとっても1日は24時間である。子育てに時間を割く一方で、夢や目標を諦めたり、先延ばしにしたりしている現実があるのかもしれない。

 『心折れそうな自分を応援する方法-現役子育てパパでも夢を諦めない』(花木裕介/セルバ出版)は、そんな自己犠牲ともいえる状況では、自分も家族も本当の意味で幸せにはなれないという。本書を執筆したのは、かつては自身も夢や目標を諦めかけた経験がある“普通のサラリーマン”。「現役子育てパパでも夢を諦めない方法」が示された本書は、子育てパパだからこそ共感できる内容となっている。

【ステップ1】「いま何ができるか」を考える

「この子が手から離れるのは何年後かな」と考えて、それまでは大切に育児をしたい、というのがイクメンの心理である。しかし、同時に「自分が本当にやりたいことは、それまでお預け」とも考えてしまうなら、再考が必要かもしれない。「“いつか”できるようになる」の“いつか”は、本当に訪れるものなのか。人生は変化の連続である。子どもは手を離れても、自分自身の変化が「本当にやりたいこと」を阻害するかもしれない。本書では、「夢を諦めない現役子育てパパ」になるためには、まず、先延ばしにしていることはやはり自分が本当にやりたいと思っていることと自覚すること。そして、「“いつか”が来ないとしたら…」と考え、「いま何ができるか」を問うてみることだ、としている。

【ステップ2】少しずつ始める

 やりたいことがいくつかある場合、一番にやりたいこと以外は、一時的にせよ、できるだけ手放すことが肝心だ、としている。自分なりの優先順位とスケジュールをしっかりと持ち、少しずつでも夢や目標に向かって進むことで、自信がつき、自分自身がもっとも心強い「夢へのサポーター(応援者)」になれる。少々面白みには欠けるかもしれないが、規則正しい生活を送り、一日は夢に向かった活動で締めくくるといい、と説明している。

【ステップ3】サポーターを増やす

 本書によると、男性側は、女性側からの評価に比べて、自分の行動に対する貢献度を高く見積もる傾向がある、という。つまり、妻の代わりに洗濯物を干した場合、妻の評価は「10点」だが、夫である本人は「50点」と自己評価する、といった具合である。ここに、夫婦間の意識のずれが発生する。家族を優先し、家族に尽くすことで、家族が自分のサポーターになり、夢や目標への歩みが加速する、としている。

【ステップ4】7割程度の勝算があればチャレンジする

 夢や目標は人それぞれであり、そのための準備も千差万別である。しかし、忙しいイクメンにとって、夢に対して万全の準備を整えることは容易でない。失敗したくないのは当然だが、限られた時間や条件の中で準備を行い、7割程度の勝算があれば、どんどんチャレンジしてみるべきだ、としている。そのチャレンジが、必ず次につながるのだ。

 育児熱心な父親ほど、自己犠牲を自分に課してしまうかもしれないが、自らのが夢に向かう行動によって子どもたちを教育することができる、とも考えられる。背中で物語る。イクメンが夢を追いつつ、家族みんなが幸せになる方法を模索してもよさそうだ。

文=ルートつつみ