キャバクラは「カウンセリングルーム」みたいだった『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』外国人座談会

マンガ

更新日:2015/3/31

キャバクラは「カウンセリングルーム」みたいだった

  • 北欧女子オーサが見つけた日本の不思議

【オーサ】 面白かったのはキャバクラ。キャバクラに行ってみたときに、キャバクラがカウンセリングルームみたいだった。じっくりお話を聞いてくれるから。思っていたよりも俗っぽくなかったです。

【ウェンディ】 なんか寂しいよね。メイド喫茶もそうだと思うけど。ほかに相談できる相手がいないってことじゃない。

【オーサ】 結婚しているお客さんも多いみたい。

advertisement

【ウェンディ】 余計寂しい!

【ベンジャミン】 アメリカにはそういうキャバクラみたいなものはないな。

【オーサ】 スウェーデンにもありません。スウェーデンでは風俗が禁止なので。

【ベンジャミン】 ストリップバーが近いかもしれないです。ステージでストリップしている横で、休憩している女性スタッフが話しかけてくる、とかはあります。でも、日本みたく、大通りでネオンが光っているとか、目立つところにお店があるとかではないですね。もっと路地裏に、ひっそりとあります。

【ウェンディ】 新宿駅とかね! 私、トータルで4年くらい日本にいるけど、最近まで歌舞伎町が怖かったよ!

【ベンジャミン】 そんなに!? 僕は1年間大久保に住んでいたことがあるから、全然気にならないな。日本って、治安が悪そうなところでも安全だし。怖い見た目の人が、「お兄さん、財布落としましたよ!」って! あと、大久保の銭湯で、入れ墨で目つきが悪い人が入ってきたんだけど、ほかのどのお客さんよりもマナーがよかったよ!(笑)

海外にもある「女子会」 海外にはない「血液型」

【オーサ】 スウェーデンと同じだな、って思ったのは「女子会」。話す内容も、雰囲気も、ほとんど同じなのがビックリしました。何でも赤裸々に話せる雰囲気ですよね。

【ウェンディ】 アメリカにも多分あると思うんだけど、そもそも私はアメリカであまり飲み会に行かなかったんだよね。だから女子会も行ったことない。

【ベンジャミン】 僕も女子会行かない!

【ウェンディ】 (笑) イェーイ!

【ベンジャミン】 男子会はあるし、行ったことありますよ。男性だけで話したいようなこと、男女の話は世界共通の普遍的なことですよね。

【オーサ】 でも、飲み会でよく話題になるような血液型の話は、海外にはまったくないです。私、自分の血液型知らないけど、日本人はみんな聞いてくるね。外国で言う、星座みたい。スウェーデンでもアメリカでも、占いで使うのは星座です。

【ウェンディ】 血液型を知るべきなのは、医者だけ!

【ベンジャミン】 個人情報だからね。血液型を尋ねたらアメリカでは訴えられるかもしれない。

  • 北欧女子オーサが見つけた日本の不思議

    オーサさんにサインを書いてもらうベンジャミンさん

【ウェンディ】 それでも、日本が大好きなのは変わらないですよ。小さい頃から日本に憧れて、日本で暮らしたい、って思い続けてきたことだから、日本での生活っていうのは、私にとってすごく大事なもの。今までずっとそれを目指してきたからね。

【オーサ】 そうですね。「行けたら行く」とか、難しい表現がたくさんありつつも、それはそれで面白いです。何より、日本にはたくさん漫画がありますし、スウェーデンには自然しかありませんから。娯楽がないんです。

【ベンジャミン】 それに、日本人の「道」というか、好きなことを究めていく過程が好き。そういう人たちの近くにいるのは日々発見があります。

【オーサ】 スウェーデンにたまに帰るんですが、自分はスウェーデン人じゃない気がする、っていう不思議な感覚になります。

【ウェンディ】 なるよねー! 私もそう!

【オーサ】 だから、日に日にどんどんスウェーデンでは暮らせなくなっていっています(笑)

取材・文=朝井麻由美