町田康「ぶっ飛んだ」 ピンチョン『LAヴァイス』映画化!

映画

2015/4/1

  • インヒアレント・ヴァイス

    (C)2014 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC,AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED

 ベルリン、カンヌ、ヴェネツィア・・・世界三大映画祭全てで監督賞に輝いた“天才監督”ポール・トーマス・アンダーソン(PTA)! 彼の「ザ・マスター」以来となる待望の新作「インヒアレント・ヴァイス」が、2015年4月18日(土)より公開が決定した!

 原作は、現代世界文学の最高峰に君臨し続ける謎の“天才覆面作家”トマス・ピンチョンの『LAヴァイス』(新潮社刊)。ピンチョンが初めて自身の作品の映画化を許可したのがこの作品だ。鑑賞した著名人から絶賛コメントが続々届いている!

町田康(作家、ミュージシャン)
 私はこの映画は、アメリカの吉本新喜劇だと思って観て、観ている間、ずっと楽しかった。そして冒頭に流れた音楽にやられた。ここでこの曲が流れるのか!と完全に虚を突かれ、「ぶっ飛んだ」。衝撃的な音楽のと同時に映画の体験であった。

小堺一機(俳優、タレント)
 こんな映画観たことない!サスペンスコメディ―アクション!ラリってる主人公に呆れてる内に“あれ?俺もちょっとラリ?”って思ってしまった。合法ラリ映画です。

阿部和重(作家) 著書:『アメリカの夜』『シンセミア』『ピストルズ』など
 原作は未読だが、とりあえずピンチョンが何であって何でないかがよくわかる映画にはなっていたんじゃないか。 固有名詞の乱舞と関係妄想と相関図。カンナビノイドの摂取量は映画史上最多かと思われるほど吸いまくりでカメラは終始近いよ。次は80年代撮るのかな?

金原瑞人(翻訳家)
 見終えて、すごい、雰囲気抜群、最高のB級ハードボイルドじゃんと思って、原作をみたらピンチョン!あの、わけのわからん話ばっか書いてるおじさん(覆面作家らしいけど)、いつの間に話のわかる、いや、わかる話の書けるおじさんになったんだ?

佐藤良明(原作『LAヴァイス』訳者)※トマス・ピンチョン研究の権威
 ピンチョンは芸術家を夢中にさせる小説家。PTAも相当心酔している様子が、細部から見えてくる。台詞も色調も小道具も、びっくりするほど原作通り。シーンは圧縮されているけれど、それが逆にテーマを際立たせている。いや、まいった、60年代の輝きが時の進行によって踏みにじられる哀しみを、70年生まれの監督がこんなにうまく撮るなんて。

栩木玲子(原作『LAヴァイス』訳者)
 世界の、あるいは歴史のあっちとこっちをつないで、読者がわっと驚くのをニコニコ顔で見ている、お茶目でシリアスな天才作家トマス・ピンチョン。彼のヴィジョンが希有な映像作家PTAを引き寄せ、人を喰ったファンキーな、それでいてハート・ウォーミングなミステリー映画が今、ここに誕生した。絶対必見!

ロサンゼルス・タイムズ紙
 小説家が魔法をかけた犯罪と幻覚とわいせつさのクレイジーな万華鏡を見事に復元し、映像化した。

コライダー
 ポール・トーマス・アンダーソン監督作品史上最高の1本

ロジャー・イーバート.com
 刑事映画の逆を行く!こんな映画が欲しかった!!

  • インヒアレント・ヴァイス

    (C)2014 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC,AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED

 物語は70年代のロサンゼルスを舞台に、ヒッピー探偵のドックが元恋人の依頼を受け、思わぬ巨大な陰謀に巻き込まれていく様子を、コメディタッチに描いたハッピーでロンリーな探偵サスペンスとなっている。

 映画界きっての異端児にして”天才俳優”ホアキン・フェニックスが、マリファナで堕落しながらも、どこか憎めない、ゆるふわアフロのマリファナ中毒ヒッピー探偵を体現!ジョシュ・ブローリン、オーウェン・ウィルソン、リース・ウィザースプーン、ベニチオ・デル・トロと、実力派大スターが脇を固める。そんな豪華俳優陣を、全編でレインボーカラーに彩った、70年代のポップ・カルチャーも必見!

 天才監督×天才作家×天才俳優のコラボレーションが、不条理だけど心地よく、孤独なのに愛に満ちた、魅惑の不都合な世界へいざなう。

ストーリー
 ロサンゼルスに住む、私立探偵のドックの前に、今も忘れられない元カノのシャスタが現れる。不動産王の愛人になったシャスタはドックに、彼の妻とその恋人の悪だくみを暴いてほしいと依頼。だが、捜査に踏み出したドックは殺人の濡れ衣を着せられ、不動産王もシャスタも失踪してしまう。ドックは巨額が動く土地開発に絡む、国際麻薬組織のきな臭い陰謀に引き寄せられていく。果たして、シャスタの行方は?この事件の先に、愛はあるのか。レインボーカラーに彩られた事件を追うヒッピー探偵、愛だけは無事でありますように。

「インヒアレント・ヴァイス」
原題:INHERENT VICE
監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
原作:トマス・ピンチョン 『LAヴァイス』(新潮社刊)
衣装:マーク・ブリッジス
音楽:ジョニー・グリーンウッド
出演:ホアキン・フェニックス、ジョシュ・ブローリン、オーウェン・ウィルソン、リース・ウィザースプーン、ベニチオ・デル・トロ
字幕翻訳:松浦美奈
配給:ワーナー・ブラザース映画
ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田ほか全国公開
⇒「インヒアレント・ヴァイス」公式ホームページ

LAヴァイス

■『LAヴァイス
著:トマス・ピンチョン
訳:栩木玲子、佐藤良明
出版社:新潮社
ページ数:542ページ