野菜高騰の強い味方! ビタミン不足も解消! カンタン「ベジ冷凍」とは?【レシピあり】

食・料理

更新日:2015/6/3

 天候不順の影響で野菜の値段が高騰中! キャベツやレタスなどの葉野菜は目を疑うほどの金額に値上がりし、スーパーを覗いてびっくり。野菜は毎日の料理に使うものだから、家計には大打撃ですよね。そこで今回は、野菜高騰を乗り切るための冷凍アイデアを、料理研究家でラク家事アドバイザーの島本美由紀さんに、5月21日に発売した『もっと野菜を! 生のままベジ冷凍』(小学館)から紹介していただきました。島本さんいわく、「どんな野菜も茹でずに生のまま冷凍してオッケー! 凍ったまま調理ができるのでラクチンですよ。安い時にまとめ買いしておけば、ベジ冷凍は家計の救世主になるんです。」と、驚きのコメントが…。青菜などは茹でてから冷凍するという人も多いのではないでしょうか。 その手間が省けるとは、いったいどんなワザを使うのでしょうか? さらに、冷凍野菜を常備しておけば、いつでも食べれるので、野菜不足も解消できるし、なかには冷凍することで栄養と旨味がアップする野菜もあるそう。「ベジ冷凍」をマスターして、野菜高騰を乗り切りましょう! それでは島本さん、よろしくお願いします。

青菜(小松菜・ほうれん草)は、生のまま冷凍が新常識!

 小松菜やほうれん草などの青菜の冷凍は、生のままでOK!洗って水けを拭きとり、ザクザクと切って冷凍用保存袋に入れたら、使いたい分量だけ取り出せるので便利です。小松菜はアクが少ないので、下茹でする必要もありません。自然解凍したら茹でた状態と同じ食感に。歯ごたえも残っておいしいですよ。ほうれん草はアクがあるので、ザルに入れたら熱湯をかけてさっと水洗いして絞るだけ。おひたしとしてすぐに食べられますよ。保存は冷凍でどちらも1か月。

advertisement

 さらに、小松菜なら凍ったまま調理ができます。使いたい分量だけ取り出して、炒め物やスープに加えるだけ。その他、人参、ピーマン、長ネギ、大根、トマトなど、ほとんどの野菜が、生のまま冷凍して凍ったまま調理が可能ですよ。

 今回は特別に、冷凍小松菜を使って、チャンプルレシピを紹介します!

材料(2人分)
豚バラ肉        100g
木綿豆腐        1/2丁
冷凍小松菜(ざく切り) 1/2束分
人参(細切り)     1/4本分
にんにく(薄切り)   1/2片分
ごま油         大さじ1
ナンプラー       大さじ1/2
顆粒だしの素      小さじ1/4
こしょう・鰹節     各適量

作り方
豚肉は3㎝幅に切る。豆腐はキッチンペーパーで包んだら耐熱皿に乗せ、電子レンジで1分加熱する。
フライパンにごま油とにんにくを入れ熱し、香りが出たら豚肉と人参を加え炒める。豚肉に焼き色がついたら豆腐を手で大きく崩しながら入れ、冷凍小松菜を加えひと混ぜし、ナンプラーと顆粒だしの素、こしょうで味を調える。
器に盛り、鰹節をかける。

今までNGだったきゅうりも、生のまま冷凍できる!

 きゅうりは輪切りにして塩もみし、水分を絞ってから使いやすい量ごとラップで包んで冷凍用保存袋に。自然解凍して水分を絞り、酢のものにしたり、混ぜごはんに加えたり。すぐに使え、コリコリとした食感がやみつきになります。保存は冷凍で1か月。

きのこは冷凍するとうまみと栄養価がUPする!

 きのこ類は冷凍するとうまみ成分が増えて、栄養価がUPします。風味もよくなり、火の通りも早くなるので時短効果も!素材ごとに切って冷凍用保存袋に入れてもいいのですが、数種類のきのこを組み合わせてミックスきのこにしておくと、さらに便利。パスタや炒めもの、スープやマリネなど、料理のバリエーションも広がります。保存は冷凍で1か月。

島本美由紀(しまもとみゆき)
 世界を旅する料理研究家。世界45か国、150回を超える海外旅行を経験。旅先で得たさまざまな感覚を料理や家事のアイデアに生かし、雑誌やテレビで引っ張りだこ。家事全般のラク(楽しくカンタン)を追求する「ラク家事アドバイザー」としても活躍中。料理教室「アジアのおいしい台所」を主宰し、著書は30冊を超える。