血液型別に合う水がある? 熱中症に真水は危険? 水と健康の豆知識とは

健康

公開日:2015/8/18

 「毎日暑くてダルくてたまらない…」「どうも疲れがとれない」と夏バテに苦しむ人は少なくはないだろう。そんな時に気をつけたいのが、水の取り方。せっかく水分をとるならば、自分の体にあった水の摂り方をしたいものだ。

 東京医科歯科大学名誉教授・藤田紘一郎氏著『水と体の健康学』には、人それぞれの体質にあった効果的な水の摂取方法を提唱している。なかでも目を惹くのは、血液型別の「体に合う水・合わない水」。どうしても「本当に血液型で体に合う水に違いが出るのか?」と疑問に感じてしまうが、藤田氏によれば、血液型によって、その人の免疫力は生まれつき異なるため、血液型によって、人の性格や体が欲するものに違いが出てくると考えられるという。

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 たとえば、O型は、梅毒にも結核にも強い強靭な免疫の持ち主であるため、平気でセックスができるし、人ごみに出ることにためらいも感じないアクティブな性格の持ち主が多い。B型も強い免疫力を持っているが、肺炎や結核、食中毒には弱いという特徴がある。そんなO型やB型は、元々免疫力が強く、病気になりにくい体をもっているため、アルカリ性の軟水を毎日飲み、新陳代謝を向上させるのがオススメだという。一方、日本人にもっとも多いA型の人は免疫力があまり強くないため、ストレスに弱く、糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞になりやすい。だから、カルシウム含有量の多い硬水を飲むと、免疫力向上につながるという。もっとも免疫力の弱いのは、AB型。疲れやすいタイプが多いため、抗酸化力の強い水、ときには炭酸水を飲んで冷え性や肩こりなどの疲れを癒し、硬度の高い水を毎日飲み、積極的に、病気になりにくい体づくりを心がけるといいらしい。免疫力が弱い人ほど、硬度の高めの飲料水を摂取するといいという。

 だが、いつでも水をガボガボと飲めば良い、というわけではない。熱中症になってしまった時は、水の摂取は控える必要があるから注意が必要だ。「熱中症の時ほど、水をとるべきではないか」と考えがちだが、「真水」の摂取はとても危険だという。ひどい熱中症になった時には、吐き気や頭痛に襲われ、汗はどんどん出るのにも関わらず体温は下がらず、おまけに身体が水を受け付けなくなっている。これは、脱水状態になって、体内の水分と塩分のバランスが崩れている証拠。この時に真水を飲むと、体内の塩分濃度が薄まり、かえって細胞内膜の脱水が進んでしまう。脱水症状をすばやく回復するためには、0.1〜0.2%の食塩水かナトリウム濃度が100ミリリットルあたり40〜80ミリグラムのスポーツ飲料を飲むべきである。「熱中症対策」として単に水だけとるのは誤り。きちんと塩分もとるようにして体内の水分と塩分のバランスをとるようにしよう。

 ダイエットに一生懸命になっている人は、食事制限だけでなく、水を飲まないことも必要だと考えている人もいるが、水を飲んだところで太るわけではない。余分な水は排泄されて、すぐに正常な状態にもどる。自分の身体にあった水を適切に摂取することで、身体を浄化させ、暑い夏をどうにか乗り切ろう!

文=アサトーミナミ