『アラサーちゃん』発売記念☆乙武洋匡×峰なゆか対談

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更新日:2013/8/13

——そんな感じなんですか! 乙武さんはタイプ的に<文系君>だと思ってました。

乙武 でしょう?(笑) 一般的にはたぶんそう思われてるかもしれない、カテゴライズで言えば。

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峰 うんうん。でも、違う(笑)。乙武さんって、ツイッターをやり始めてから、実際は黒い、みたいなことをすごい言われてますけど。
飲みに行くと、もっと黒いじゃないですか。

乙武 そこ、フォローでしょ!(笑) ツイッターでいろいろ言ってるけど、実際お会いするといい人ですよね、とか!

——ああ、そうでした。ツイッターの乙武さんは、黒くて、エロい(笑)。

乙武 完全に<文系くん>ではないですよね。

峰 中身はちょっと、<オラオラくん>的なところはあるかも。

乙武 ……今日の対談、お断りした方がよかったのかな(笑)。

峰 乙武さんが好きな、『アラサーちゃん』の男性キャラは誰ですか?

乙武 <文系くん>。悔しさまじりの憧れ、みたいなところはあるよね。

峰 へ〜〜〜。

乙武 どっちかっていうとさ、ちょっと抜けてるじゃん、この子。
俺はいろいろ計算して動くタイプだから、それがまあ功を奏する時もあれば、裏目に出る時もあるじゃない。

峰 それは、恋愛関係のことですか?

乙武 に、なりますよね(笑)。<文系くん>みたいに、ナチュラルなまんまでモテちゃうのが、ちょっと憧れちゃうのね。

峰 そっか〜。私が男性キャラで気に入ってるのは、<大衆くん>なんです。髪の毛がギザギザしてて、Tシャツにいっつもヘンな字が書いてあるっていう。あいつが好きですね。

——Tシャツには「秋元康プロデュース」とか書いてありますが(笑)。

峰 Tシャツには、あの男の子が好きなものが書いてあるんです(笑)。
これが本当に、一般的な男の人。男の人を平均してみたら、結構こんなふうに頭が悪い感じだと思うんですよ。

乙武 すみません(笑)。

峰 巨人が好きで、埼玉県出身で、みたいな。

——埼玉出身イコール大衆って、偏見じゃないですか(笑)。

乙武 ていうか、僕ですよ!

峰 大衆って、平均ってことですよ? 別にいいとも悪いともなく、本当に平均値的な感じで……。好きって言ってるんだからいいじゃないですか!

乙武 あはは。

峰 描いてたら、なんか好きになってきちゃいました。
頭の悪いところが、可愛いじゃないですか。

——という感じで、キャラクターをネタにいろいろおしゃべりできるのも、『アラサーちゃん』の魅力だと思います!

峰 ……実は私、全部のキャラに愛はあるんですけど、<サバサバちゃん>だけ好きになれなくって。

乙武 ああ、ちょっとサバサバちゃんに冷たい感じあるもんね、作者として。

峰 そうなんですよー! ただ、一番共感してしまうキャラでもあるんです。私のことを「怖い」とか言う人は、私がこんなふうに見えてるのかな、とか。そういう感じで、落ち込みながら描くキャラではあるんですけど、まあのちのち、幸せになって欲しいです(笑)。

乙武 <サバサバちゃん>みたいに、「分かってない」子もたまにいるよね。

峰 いますね〜。勘違い系というか。

乙武 それがイイ、という男の子もいると思うんだけど。
策略、戦略を練れない不器用さが好き、みたいな。

峰 あー、そういう男はいらないっすね。

一同 (笑)

峰 めんどくさいっすよー。超ダメ、やだやだ。
女の子がね、「どうすれば可愛くなるのか?」っていろいろ考えて、すごい可愛い台詞だったりね、男好きのする行動を自分で編み出して、それを実行したっていうところに惚れていただきたいわけですよ。
「こんなに素敵な台詞を君は考えつくのか!」と。
「俺の需要を君はがっちりつかんでいる!」と。
だってこれ別に、女子中高生の話じゃないんですよ? 
アラサーですよ? アラサーの人が、何も考えずにね、男の人と話すわけがないじゃないですか。そこは分かってるところ込みで、好きになってほしいわけですよ! ……私を(笑)。

——乙武さん自身は、どんな女の人が好みなんですか?

乙武 僕は、話が噛み合ない子が好きです。

峰 えっ!? どういうことですか。

乙武 僕、会話をするのが好きで、会話が弾みたいんですよ。だけど、弾まない子がいると、イラッとするんです(笑)。で、どの角度から攻めたら話が合うようになるんだろうって、いろんな角度からその子のことを見ているうちに、好きになっちゃうんです。

峰 ええええ(笑)。珍しい感じがしますね。

乙武 あとは、自分に自信のない子。太陽のように輝いていて、「私を見て! 私頑張ってるの!」という女性の方は、素直に応援するしすごいなあと思いますけど、どっちかっていうと遠目から応援してたい(笑)。
「月か太陽か」でいうと、月のように。
他人からの光を受けて輝く、そういうタイプの女性が好きですね。

峰 乙武さんは、私と、中村うさぎさんが好きって言ってて。
趣味がなんかこう……。

乙武 並べちゃうとね?(笑) 並べちゃうとこう、強烈な感じだけど。

峰 怖い女が好き、みたいな感じがします(笑)。

続きは、『アラサーちゃん』のお気に入りエピソードをお送りいたします。
次回更新は、24日(木)!

紙『アラサーちゃん』

峰なゆか/ メディアファクトリー/ 924円

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