村上春樹小説初!『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が電子版での発売決定

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/17


 2013年4月に発売された、村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の電子版が2015年12月4日(金)に発売される。

 村上作品ではこれまで、『村上さんのところコンプリート版』『走ることについて語るときに僕の語ること』など、エッセイ・ノンフィクションの既刊本は電子書籍になっていたが、小説作品の電子化は初。文庫版も同時発売となる。

 また、最新作『ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集電子特別版』の予約も開始。発売は2015年11月21日(土)で、こちらも単行本との同時発売だ。この電子特別版は、各章毎に単行本には入りきらなかったカラー写真を数点ずつ入れて構成。写真を増やすことによって、旅の雰囲気がより伝わる作品となっている。

advertisement

 ラオスへの聖なる旅、アメリカでのグルメ、荒涼たるアイスランド、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』で主人公が訪ねるフィンランド、イタリアへのひたすら美しい旅、熊本で秘密裏に行われた読書会の様子やくまモン取材など、実に多様な旅が記された紀行文集だ。

 さらに、既刊のエッセイ『若い読者のための短編小説案内』『意味がなければスイングはない』が、同じく11月21日(土)から配信となる。『若い読者のための短編小説案内』は、小説家としての視点から村上が心惹かれるという日本の作家6人の短編小説の魅力を、自身の創作の秘訣とも関連させながら解き明かしていく“私的な読書案内”。『意味がなければスイングはない』は、音楽は書物と同じくらい自分の人生にとって重要という村上が、音楽シーンから選りすぐった11人の名曲を、愛情たっぷりに語り尽くした、初の本格的音楽エッセイだ。

■電子版『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
予約開始日:2015年11月5日(木)
発売日:2015年12月4日(金)
販売価格:780円


■『ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集電子特別版
予約開始日:2015年11月2日(月)
発売日:2015年11月21日(土)
販売価格:1,500円


■電子版『若い読者のための短編小説案内
予約開始日:2015年11月2日(月)
発売日:2015年11月21日(土)
販売価格:550円


■電子版『意味がなければスイングはない
予約開始日:2015年11月2日(月)
発売日:2015年11月21日(土)
販売価格:600円

※販売価格は電子書店により異なる場合アリ