2016年に映像化してほしいエンタメ小説10選!

文芸・カルチャー

2016/1/7

 加藤シゲアキ著『ピンクとグレー』や夢枕獏著『神々の山嶺』(ともにKADOKAWA刊)など、2016年も人気小説を実写化した映画・ドラマの公開&放映が目白押しだ。そこで本とコミックの情報誌『ダ・ヴィンチ』2月号の「注目の新刊情報」から、今年映像化してほしいエンタメ小説10作品をセレクトして紹介。どれもキャラクターの魅力とストーリーの面白さを兼ね備えた作品なので映像化にぴったり! ドラマに最適のミステリーあり、爽やかな青春ものあり、共感必至のお仕事小説あり……。キャストを思い浮かべながら読んでみるのも一興だ。

『白日の鴉』(福澤徹三/光文社)

 身に覚えのない痴漢の罪を着せられ、必死に逃走した製薬会社のMR・友永。彼を逮捕した将来に不安を抱く新人巡査の新田。国選弁護と年金で暮らす、偏屈者の老弁護士・五味。さびれた街に暮らす3人の男が、有罪率99・98%の壁に挑む。手に汗握る傑作警察小説。

『おとめの流儀。』(小嶋陽太郎/ポプラ社)

 中学生になったさと子が入部したのは、美人だけど変わり者の2年生・朝子しか部員がいない「なぎなた部」。早速部員集めに奔走し、なんとか廃部は免れたものの、朝子の独断で思わぬ相手と戦うことに……。注目の現役大学生作家が放つ、凛々しくキュートな少女の青春物語。

『私は存在が空気』(中田永一/祥伝社)

 不幸な境遇ゆえに存在を消す術を覚えた伊織。高校生になり、伊織の力を知るのはさやかだけだった。さやかが憧れるバスケ部の先輩の写真を撮ったことから、伊織がある事件に関わる表題作をはじめ、瞬間移動できる少年など特殊能力をモチーフにした短編集だ。

『キッチン戦争』(樋口直哉/講談社)

 素材の産地まで見抜ける味覚を持つ滝沢葉月が働き始めたレストランでは、かつて天才と称された料理長の荒木にやる気が感じられなく、葉月に対する指導も一切ない。ところがフレンチ界最高峰の料理コンクールへの参加が決まったことで、その関係が変わっていく……。

『きらきら眼鏡』(森沢明夫/双葉社)

 都心の厚紙加工メーカーで営業職についている入社3年目の明海は、愛猫を亡くしたばかり。西船橋の古書店で見つけた自己啓発本の中に惹きつけられるフレーズがあり、「大滝あかね」という名刺が挟んであった。気になって連絡をとると……。切なさが募る恋愛小説だ。

『タスキメシ』(額田澪/小学館)

 長距離選手として将来を期待されていた早馬は、右膝骨折のリハビリ中、料理研究部の都と出会い、料理に没頭する。復帰を願う弟春馬たちの気持ちを裏切って、早馬は引退を宣言。それぞれの思いが交錯する駅伝大会がスタートするが……。爽快感あふれる熱血スポーツ小説。

『築地の門出 ヤッさんIII』(原宏一/双葉社)

 再びヤッさんに弟子入りしたタカオは、移転問題がのしかかる築地市場の実情と直面する一方、蕎麦職人を目指す妻との間に距離を感じ始める。家も財産も持たない暮らしに矜持を抱き、築地仲買人と都内の料理人との仲介を果たすホームレス・ヤッさんが活躍する連作第3弾。

『ペンギンを愛した容疑者 警視庁総務部動植物管理係』(大倉崇裕/講談社)

 かつて警視庁捜査一課の鬼と呼ばれた須藤刑事が異動させられたのは、容疑者や被害者のペットを世話する「動植物管理係」だった。動物オタクの部下・薄とともに、今日も動物にまつわる難事件を解決! ペンギン飼育室での溺死事件を扱った表題作など4つの短編を収録。

『シェアハウスかざみどり』(名取佐和子/幻冬舎)

 観門市の中でも高級住宅地に建てられた、海を望む洋館。家賃、光熱費無料、クリスマスまでの期間限定「シェアハウスおためしキャンペーン」に集まった4人は何の共通点もない。大学生、老女、子持ち主婦、運転手、無愛想な管理人との共同生活はさてどうなる?

『フェイバリット・シング』(村崎友/光文社)

 六呂田録郎は、娘と犬と暮らす推理作家。自分と同じ名前の私立探偵が主人公の推理小説を執筆している。ところがある日、「探偵さんですよね?」と声をかけられて—。現実と白日夢が入り乱れる、遅筆作家の奇妙な日常を描いたエンターテインメントミステリー。