「もっちもちベーグル」の作り方の秘密教えます!【3品作ってみた】

食・料理

公開日:2016/2/26


『しっとり、もっちり、ベーグル』(横山純子/マイナビ出版)

 数あるパンの中でも、ベーグルが1番好きという人によく出会います。ずんぐりむっくりした質素なパンでも、たくさんの人を魅了してやまないのが、あの独特の“もちもち感”。かなりの弾力があり、噛めば噛むほど甘さが出てくるのはベーグルならでは。そんなベーグルは、意外や意外、パン作りの中では簡単に作れるのをご存じでしょうか? もちろん、こねたり、発酵させたりと、それなりの手順は必要ですが、全体的にかかる時間は短く、何より、焼き立てのあのもちもち感は、やはり焼いた直後でないと味わえません。そんなベーグルのレシピをまとめた『しっとり、もっちり、ベーグル』(横山純子/マイナビ出版)が発売されました。本書は、甘いおやつ系から、少ししょっぱい食事系ベーグルまで、レシピが紹介されています。そして、基本のベーグルの作り方さえマスターできれば、あとは具材を混ぜるだけでどんどんアレンジができてしまうのが嬉しい限りです。なお、本書では、もちもちになるこね方や、ベーグルの形の作り方、季節事の発酵時間の違いまで、かなり丁寧に書かれているので、パン作り初心者の人でも簡単に作ることができます。今回はこの中から、ベーシックなもの、ちょっとそこに具材を足したもの、生地自体にもアレンジを加えたものの3品を実際に作ってみました。

1、しっとり、もっちりプレーンベーグル(P.10)

 ボウルに強力粉、塩、三温糖、ドライイースト、ぬるま湯を入れ、生地を押しつけながらこねます。こね上がった生地の上に塗れ布巾で覆い、一次発酵させます。その後、生地を均等に分割し、ひとつひとつ丸めたら、再び塗れ布巾をかけベンチタイムを取ります。この生地をベーグル型に成形したら、再度塗れ布巾をかけ二次発酵へ。これを、鍋で沸かした湯の中に片面1分ずつ入れて、天板に並べたら、200度のオーブンで20分焼き、完成です。

 初めて作ったベーグルが焼き上がりました。見た目は、思った以上に良い張り具合に。アツアツを食べてみると、かなりの噛み応えがあり、その度に優しい甘さがジュワッジュワッと出てきます。初めてでこれは、ちょっと感動します。

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2、ラムレーズンベーグル(P.31)

 ラムレーズンは生地をこね上げる段階で混ぜ込み、あとの手順は1と同様に進めれば完成です。

 こちらはベーグルの中でもよくあるアレンジのラムレーズン入りレシピです。ベースは1のプレーンと一緒なのですが、そこにラムレーズンが入るだけで、なんとなく生地自体の甘みが増し、食べていると、ところどころで出会うラムレーズンが良いアクセントになって美味しい。ちょっと大人向けのベーグルです。クリームチーズとの相性No.1です。

3、パンプキンベーグル(P.63)

 最初のボウルに粉類を入れる段階で、シナモンパウダー、蒸したかぼちゃを混ぜ、あとは1と同様に、こね上げ、発酵させ、焼けば完成です。

 こちらは、生地自体にもかぼちゃを混ぜ込んだ、生地の違いを楽しめるベーグルです。蒸したかぼちゃを入れることで、プレーンのものよりも、よりしっとり感や甘みがUPし、スイーツ的なベーグルに。色も鮮やかなオレンジ色で食欲がそそられます。

 

あの焼きたてのもちもち感は、作った人した味わえない!
 お店に売られているベーグルも、もちろんもちもちして美味しいのですが、やはり売られているものは少し時間が経ったもの。今回、作って焼きたてを食べてみたことで、あのお店のものとは比にならないくらいの、究極のもちもちに出会えました。出会いたい人はぜひご自宅で。

文=JUNKO