「賛否両論」店主・笠原将弘さんのシンプルレシピ! 簡単で美味しい「和そうざい」【作ってみた】

食・料理

2016/4/7


『僕が食べたい和そうざい』(笠原将弘/主婦の友社)

 最近流行りの「作りおきおかず」。毎日ちゃんとした料理を作り続けるのは、理想ではあるがなかなか難しいのが現実。それならせめて、時間がある時にたくさん作って、忙しい日をカバーしたい。しかし、実際何を作りおきすれば便利なのか、何がどれくらい保存できるのか、悩んでしまう。

 そんな人におすすめしたいのが、日本料理店「賛否両論」の店主・笠原将弘さんの和のお惣菜を集めた『僕が食べたい和そうざい』(笠原将弘/主婦の友社)。本書のレシピは、プロならではの、それでいて誰でもできる知恵が詰まった簡単で美味しいものばかり。疲れて帰ってきた時に、こんな美味しそうなおかずが冷蔵庫に入っていたら……! そんな幸せライフを目指すべく、実際にいくつか作ってみた。

「鶏のから揚げごまねぎポン酢」(P.10~P.11)


 まずは、ボリュームがあるのにさっぱりと食べられる「鶏のから揚げごまねぎポン酢」。醤油、みりん、あらびき黒こしょうで漬けた鶏もも肉に溶き卵と小麦粉を揉みこみ、片栗粉をまぶして3分揚げ、3分休ませてさらに2分揚げる。揚がったら器に盛り、万能ねぎ、ごま、醤油、酢、だし、みりんを合わせたたれをかけて完成。

 出来立てはサクッとジューシー、少し置くとしっとり柔らかで、どちらも違った美味しさがある。冷蔵で4日保存できるそうなので、多めに作って冷蔵庫に保存しておくと便利そう。

「鶏つくねとキャベツの白みそ煮」(P.44)


 続いて、キャベツと白みその甘みが優しい「鶏つくねとキャベツの白みそ煮」。すりおろした玉ねぎ、鶏ひき肉、卵、片栗粉、醤油、みりん、砂糖、塩をよく練り混ぜ、昆布を入れて沸騰させた鍋に団子状にして入れる。火が通ったら一旦取り出し、キャベツを入れて煮込んで白みそで味を調え、つくねを戻せば出来上がり。仕上げに万能ねぎと粉山椒を散らす。

 昆布と食材のだしで、だしを取る手間をかけずに深い味わいに仕上がるのが嬉しい。ふわっとしたつくねも白みそ仕立てのスープも、思わず顔がほころぶほっとする味。他に、にんじんや大根を入れても美味しそうだ。

「たこのねぎ塩マリネ」(P.60~61)


 3つめは、作りおきの定番、マリネ。たこを一口大にそぎ切りにし、ねぎ、万能ねぎ、ごま油、酢、みりん、塩を合わせたたれに漬けるだけ。あとは、黒こしょうと櫛切りにしたミニトマトを散らせば、彩りも綺麗な一品に。ミニトマトは、赤と黄の2種類を使用。

 マリネというと洋風のイメージだが、だしが入っていることで、和食に合う味になっている。酸味も少なめで優しい味なので、酸っぱいものが苦手な人でも食べやすい。たこ以外でも魚介類なら何でも合うそうなので、いろいろな食材で試したい。

「納豆みょうがきつね焼き」(P.70)


 最後は、おつまみとしても重宝しそうな「納豆みょうがきつね焼き」。ボウルに納豆、みょうが、醤油、みりん、いり白ごま、ねり辛子を入れて混ぜ、半分に切って袋状にした油揚げに詰める。あとは、フライパンでこんがり色がつくまで焼けばOK。

 みょうがと付け合わせのシソの爽やかな香り、カリッとした油揚げの香ばしさが食欲をそそる。マヨネーズをつけても美味しかった。油揚げは非常に使い勝手の良い食材なので、冷凍で常備しておくと便利。

 この『僕が食べたい和そうざい』には、他にも「ポテクリコロッケ」、「鶏のすき煮風」、ゴーヤチャンプルーならぬ「コーヤ(高野豆腐)チャンプルー」など、笠原さんならではの工夫が詰まったレシピがたくさん掲載されている。

 作りおきレシピの本は今たくさん出ているが、ぜひとも本書で「美味しく作るための一手間」を覚えてほしい。普段料理をする人も、あまりしない人も、一口食べればきっと感動できるはず。

文=月乃雫