高校生の瑞々しい姿を丁寧に描いた青春ラブストーリー『この青い空で君をつつもう』献本プレゼント実施中

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/13

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 株式会社ドワンゴが運営する日本最大級の書評サイト「読書メーター」と、株式会社KADOKAWAが発行する本とコミックの情報サイト「ダ・ヴィンチニュース」がコラボして開催されている「献本プレゼント」企画。

 「読書メーター」のWEBサイト、又は連携するTwitter/Facebookで応募する旨をつぶやくだけで参加でき、各書籍毎に抽選で10人に注目書籍がプレゼントされる。毎週月・木の最大2回にわたって開催されており、受付期間は1週間。毎週様々な本が取り上げられている。

 2016年11月24日(木)からは、『パラサイト・イヴ』でお馴染みの作家・瀬名秀明が2年8カ月振りに刊行した新作長編『この青い空で君をつつもう』が、プレゼント企画に登場。瀬名自ら「ループしないループもの」と呼ぶ同作は、連載時から舞台となっている静岡市で大反響を呼んだ、力強い希望が溢れる青春ラブストーリーだ。また、同作品は著者のサイン入りでのプレゼントとなる。

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『この青い空で君をつつもう』(瀬名秀明/双葉社)

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 高校の美術部に所属する早季子は、クリスマスの朝、信じがたい光景を目にする。自分宛に届いた1枚のはがきが、折り紙のように生き物の形に折られていたのだった。かつて、さよならも言えずに亡くなった同級生の和志が、何かを伝えようとしているのか。止まっていた早季子の心が動き始めた…。四季の移ろいや高校生の瑞々しい姿を丁寧に描いた青春ラブストーリー。

これは誰もが持っている「故郷の空」を描いた小説です。主人公の同級生である男子生徒は、ふしぎな折り紙を遺しただけで、気がつくともうこの世から消えていました。本作では決して人は蘇りません。人が時空を超えることもありません。本作はいわば「ループしないループもの」です。過去へ戻りたくても戻れないのが、私たちの人生です。しかし人生は戻れないようでいてループしている。どんなに悲しくても季節は巡り、春にはまた桜の花が咲くでしょう。そのことを高校生が知ったとき、未来と過去に何ができるか。知らないうちに死んでいった人に、何を思うことができるだろうか。それが本作のテーマです。ふだん私たちは雨雲の渦の行方を忘れていますが、大切なときにはしっかりとそれを思い出せるはるかな場所、それが故郷の空なのです。10月刊行ですがランキングレースに参戦するタイプの小説ではありませんから、どうぞゆっくりとお読みください。派手な展開はありません。それでも読者の皆様にとっていつまでも大切な1冊になれたらと願っています。著者からのメッセージ

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